凛として、美しく
価値観が多様化する世の中にあっても、わたしたちは先人が剣道を通じて培い継承してきた普遍的な伝統美を受け継ぎ次世代へ伝えていく役割を担っております。礼法、所作、着装、立ち居振る舞い、言葉遣い、考え方、行動など、いかなる時も「凛として、美しく」ありたいと考えます。
剣道の理念
剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である
「剣道の理念」は昭和50年3月20日に制定されました。当時、剣道の本質を無視した「当てっこ剣道」がはびこっていることを憂えた全日本剣道連盟は昭和46年12月に剣道指導理念委員会を設け、故松本敏夫範士を委員長とする11名の委員が3年以上の歳月を経て「剣道の理念」を完成させました。この一文に剣道のすべてが集約されています。
MISSION 「わたしたちが実現したいこと」
剣道の理念のもと、広く剣道の魅力を伝え、
すべての人たちとともに、人として成長していく喜びを創造する
すべての人たちとともに、人として成長していく喜びを創造する
剣道は何歳からでも始められ、何歳になっても継続でき、稽古の楽しさを味わえるものです。また、それぞれの年代において、「剣道の理念」を追求することで、人として成長していく喜びを創造し得る無限の広がりと深まりを持っています。この剣道の魅力をすべての人たちに伝えたいと思います。
VISION 「わたしたちがなりたい姿」
みんな剣道大好きに!
「これを知るものは、これを好む者に如かず。これを好む者は、これを楽しむ者に如かず」
孔子が弟子に対して説いた言葉だそうです。学びには「知る」「好きになる」「楽しむ」の3段階があり、最終的には学ぶことを楽しめるようになりなさいと教えています。剣道を楽しむためには、まず剣道を知り、好きになること。みんなが剣道を大好きになることで、生涯を通じて剣道を楽しむことを願います。
VALUE 「わたしたちが大切にしていること」
福井県剣道連盟の『啓発録』
剣道の良いところを、わが県が生んだ幕末の偉人、橋本左内先生にならって福井県剣道連盟の『啓発録』として3つにまとめました。みんなでこの3つを目指してがんばっていきます。そして、わたしたちのがんばっている姿を通して、すべての人に剣道の良さを伝えていきます。
- 剣道の稽古を楽しみ、がんばって稽古を続けていくことで、自分の弱い心を乗り越える力が身につき、思考力や判断力を養うことができます。
- 剣道は「礼に始まり礼に終わる」と言われるくらいに礼儀を大切にしています。相手を思いやることで相手が気持ちよく感じる「言葉遣い」「態度」「身だしなみ」が身につきます。
- 剣道は、幼児から90歳過ぎの人まで一緒に稽古をすることができ、色々な人たちと仲良くなれます。様々な考え方に触れることにより世の中で生きていく力を身につけることができます。