ご挨拶
一般財団法人 福井県剣道連盟 会長 片山 外一
新年明けましてお目出とうございます。昨年は正月元旦の能登半島大地震、津波に始まった大変な年でありました。その後の豪雨、水害でも大きな被害を被ったとお聞きしています。また未だに余震も頻発してる事に対しまして改めてお見舞い申し上げます。
また、新型コロナウイルス感染症も昨年は２類感染症から５類感染症に指定換えされ、インフルエンザ等と同じ扱いにされることとなりました。しかし未だその感染力は強く、高齢者に於いては毒性も高いようで、2023年度の日本のコロナ関連死亡者数は32,000名、インフルエンザ関連死亡者数は2,000名であったと聞いております。新型コロナウイルス感染症の社会への影響は誠に甚大であります。私たちの剣道競技においても無論同様でありますが、競技の存続をかけての諸先生方のご努力は並大抵のものではありませんし、対応策として今現在も感染対策並びにルールの改定という形で進行形であります。
加えて、昨年末の日本、世界の政治環境の激変とも相俟って、戦争、エネルギー危機、食糧難、人口減少など、かつて無い状況であることは皆様も感じておられるだろうと推察いたします。まさに今年はいよいよアフターコロナの時代になるのではないかと思われます。
さて、福井県では昨年3月16日の北陸新幹線、敦賀延伸開業以来、地方創生に向けて県民挙げて頑張っておられます。我々福井剣道連盟も目標に向けて努力して参りました。競技については皆様既にご存じの通り、国体は国民スポーツ大会に名称変更され、実業団大会も県剣道連盟主催の福井県社会人剣道大会に事業変更されました。競技の内容も最近にない多くの好成績が出ています。特筆すべき事の１つには、全国教職員大会での林田匡平先生の男子、大西ななみ先生の女子、同時優勝という快挙もありました。また第1回福井県社会人剣道大会も柳原先生以下の担当委員会と各事業部が協力して立ち上げました。個人戦の部では年齢別以外に”無段の部”が創設されたり、商品が”缶ビール”であったりと通常の試合と違った和気藹々とした誠に楽しい大会でありました。
昨年末には高野治重先生（坂井地区剣連）と小辻淳二先生（敦賀地区剣連）お二人の剣道八段審査合格の朗報が入りました。誠にお目出とうございました。思い返せば、高野先生は1968年の福井国体、教職員団体優勝、小辻先生は2018年の福井国体で男子副将を務められ、何れの大会も天皇杯獲得、福井県総合優勝に導かれました功績は真に大であります。今後も引き続き剣連にご協力頂きますようお願い致します。
さて年も改まりましたが、アフターコロナに加えて人口減少など、なかなか先の見えない難しい時代に入って来たように思われますが、私共は継続して少年剣道の指導体制造りを目標にしたいと存じます。今こそ剣道の理念 ”剣道は剣の理法の修練による人間形成の道である”を中心軸に会員の皆様と共に福井県剣道連盟の事業発展に努めたいと思いますので、倍旧のご協力を賜ります様お願い申し上げます。
