【女性の部屋】福井市剣道連盟・小玉藍 | 福井県剣道連盟

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【女性の部屋】福井市剣道連盟・小玉藍
  • 剣道

「学生と社会人の違いって何か分かる?」

これは、アルバイト先の店長さんに聞かれたことです。
様々な意見があると思いますが、その店長さんが違いの一つとして挙げたのは「答えのないことをやり続けなければならないこと」でした。

学生の本分は勉強であり、問題には必ず答えがあります。
一方で社会人になって仕事をするとき、問題や課題にぶつかっても答えがありません。
自分が選択して行ったことが良い成果として現れることはあるかもしれないけれど、それが最も良い選択と結果だったのかは誰にも分かりません。

一問一答ではないのです。

私は剣道も同じだと思いました。
特にコロナ禍になってそのように感じることが多くなった気がします。

新型コロナウイルスが流行し、大学から課外活動が制限され、剣道ができない日々が続きました。
剣道がしたくてもできないというのは初めての経験でした。予定されていた試合も次々に中止となり、今まで積み重ねてきたものを失ってしまう不安がありました。
そのような中、剣道部の主将が部員全員のモチベーションを保つために工夫してくださったおかげで、自分にできることをやろうという意識に変わりました。
答えのないことをやり続けるというのは精神的に辛いことです。
しかし、それでも諦めずにやり続けた甲斐あって、9月に行われた個人戦のインカレ予選では、部員全員が思っていた以上の結果を残すことができました。

私はコロナ禍によって、剣道ができることのありがたみと今まで剣道が思う存分できた環境が当たり前にあるものではないことを改めて実感しました。
先が見えず答えのない中で、今ある状況をどうやって自分の糧にするのか。
剣道はそのような面でも自分を成長させ、この経験は社会人になっても必ず役立つと思っています。
最後になりますが、新型コロナウイルス感染症が一日も早く終息し、以前のように剣道ができる日常が戻ってくることを祈っています。

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