家の前に少年剣道クラブの道場(警察署)があり、先に兄が通っていたことがきっかけで小学校3年生から続けています。小・中・高と続けましたが大した試合成績は残していません。中学校では県大会に出られるレベル。高校は兄を追って啓新高校に入りましたが、先輩・同期・後輩皆強い人ばかりで補欠で終わりました。そんな私ですが大学でも剣道を続けることになります。
剣道するつもりもなく、ただ福井で進学できればと思っていた矢先、「道内先生が工大女子部つくるって。話聞くか?」と松永先生からお話しを頂きました。道内先生との面談からの工大での稽古、入部が流れるように決まっていました。入学前の春合宿初日、女子は何人だろう?誰が来るのかな?とドキドキしていましたが、なんと私一人だけ。道内先生と私一人、それが福井工業大学剣道部女子の始まりでした。
道内先生との楽しくも厳しい稽古、とっても負けず嫌いな5人の女子後輩たち、最初は怖くて近寄れないと思っていた本当は根が優しい同期男子9人のおかげで、女子部創部4年目にして全日本女子学生剣道優勝大会に出場することが出来ました。高校時代の私を知る人は全国大会に出ると聞いて驚いたと思います。道内先生との出会いが正に私の剣道人生の転機でした。私を工大剣道部に拾っていただきありがとうございました。
私は何事も続けていたからこそ巡ってくるチャンスがあると思います。すごい技も無いし、個人ですごい実績も私にはありません。ですが、諦めず続けていたからこそ全国大会に出場することが出来ました。有難いことに今年も都道府県対抗に出場します。続けていたからこその出場のチャンス!恩師の道内先生と一緒に出場できる!試合に向け稽古するぞ!と意気込んでいますが、仕事と稽古時間の折り合いが付きにくく、先週は何回も稽古行けたのに、今週は全く行けなかった、ということがあります。社会人になって約10年、まだまだ時間の使い方が下手くそだなと感じています。稽古できる限られた貴重な時間を大切に使い、今年こそはチームの足を引っ張らないよう頑張ります。
【女性の部屋】福井市剣道連盟 田中 更幸
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