私は、小学1年生の時に剣道を始めました。泣き虫だった私を、強い子にするために剣道をさせたかった父。何も考えずに剣道を始めてしまった私。剣道教室の指導者だった父は、若い頃はとても怖く、まさに鬼！毎回の稽古で涙を流していた私は、何度か剣道を辞めたいと言ったこともありました。
そんな私は中学生になり、結局剣道部に入部しました。中学校では剣道部の仲間も増え、みんなで頑張ることがとても楽しく感じました。毎週土曜日になると、高校への出稽古へ行きました。仲間と自主的に朝練もしました。団体戦で勝つことができるようになり、もっと強くなりたいという気持ちが強くなったのは、この頃が初めてだったと思います。
その後、ずっと剣道を続けてきた私でしたが、結婚、出産、子育てと、忙しい日々を過ごす中で、思うように剣道ができなくなりました。このまま剣道をやらなくなるのかなと思っていたある日、「剣道をやろうかな」と言って、娘２人と主人が地元の剣道教室に行き始めました。そうです、私が通い続けた剣道教室です。まさか、我が子が自ら剣道を始めたいと言うなんて思いもよらなかったのですが、このことをきっかけに、私は剣道を再開することができました。
今は、仕事で時間ギリギリになることもありますが、週２回の稽古を欠かさず行くようにしています。家族や剣道教室のみんなと稽古ができるのは、とても楽しいです。ありがたいことに、娘たちも剣道を通して、かけがえのない仲間がたくさんできました。仲間と切磋琢磨している姿は本当に素晴らしいです。娘たちには、これからもたくさんの出会いを楽しんでいってもらえたらと思っています。
何度も辞めたいと思った剣道でしたが、今もなお続けることができ、本当に良かったと思っています。「一緒に剣道をしよう」と言ってくれた娘たちと主人に感謝し、これからも稽古に励んでいきます。
