【女性の部屋】南条地区剣道連盟 西村 愛 | 福井県剣道連盟

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【女性の部屋】南条地区剣道連盟 西村 愛
  • 剣道

私が剣道を始めたのは、小学校5年生のときです。友人に卓球をしようと誘われ、両親に相談したところ、「あなたには剣道のほうが合っている」と言われ、なんとなく始めました。そのときは、まさか剣道がこんなにも自分の人生の大切な一部になるとは思ってもいませんでした。
中学校での一番の思い出は何かと聞かれたら、修学旅行でもなく、学校祭でもなく、県大会の団体決勝リーグです。全国大会をかけた三方中学校との一戦は、1本差で敗北。悔しい思いもありましたが、同じ目標に向かって励まし合った仲間と、私たちを全国大会に連れて行こうと指導してくださった山田先生との3年間は、まぎれもなく一番の思い出です。
高校での一番の思い出も、部活動です。進学校に入学したはずなのに、3年間でかなりたくさんの県外遠征に行きました。中でも記憶に残っているのは、3年生最後の大会直前に行った錬成会です。強い男子のレベルに合わせられ、日本各地から強豪校が集まる錬成会に参加しました。私は、すべて2本負けでした。もはや、やけくそになって相手に立ち向かっていたのを覚えています。たくさんのつらい思いをした3年間でしたが、今思い返すと一番剣道を楽しんでいた3年間でもあったように思います。また、豪雨の中、顧問の大辻先生の結婚式にみんなで突撃したのもよい思い出です。
大学でも剣道を続け、大学卒業後は教員になりました。2校目で母校である今庄中学校勤務となり、母校で剣道ができると思ったのも束の間、まさかの男子バレーボール部の顧問でした。この年、今庄中学校女子剣道部は全国大会出場。なんと私も全国大会に引率できることとなったのです。自分が中学校時代に目指した全国大会に、自分と同じ場所で同じ目標をもって稽古に励んだ母校の後輩たちと一緒に行けることにとても感動しました。また、私が引率することを知った中学校時代の顧問である山田先生から、「おめでとう。全国大会に行けてよかったよ」と連絡をいただきました。私たちがあと一歩で全国大会を逃した直後、「全国大会に連れて行けなくてごめん」と誰よりも悔しい思いをして涙を流していた山田先生の姿を思い出し、胸が熱くなりました。そして、私の剣道人生は全てつながっているのだなと感じました。
剣道を始めてから現在まで、たくさんの人との大切な出会いがありました。剣道をやってきて一番よかったことは、このたくさんの出会いです。私の人生において欠かすことのできない人たちです。本当に感謝しています。そして、これからも剣道を通してたくさんの人と出会い、私の剣道人生をつなげていきたいです。

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