福井大学剣道部
福井大学剣道部
今井康太
福井大学剣道部です。
私たち剣道部は、日々文武両道を目標に勉強と剣道の稽古に励んでいます。
稽古は週に3~4回1時間半程度といった限られた時間の中で行っています。
この稽古量は体育会剣道部にしては、「短すぎるのではないか」といった意見や「そんなので勝てるの?」といった図星のような意見が聞こえてきそうですが、文武両道を実現しようとなると、この量の稽古でさえも、その全てに出席するはとても大変なことです。
それ故、部員の多くは、所属しているし、仕方がないから活動に参加するというような考えが少しずつ定着していったように思います。
もちろん、このような考えがある時は、どの大会に出ても大抵一回戦負けでした。
そして、試合に勝てないまま、コロナが流行し、大学から活動禁止要請が出され、ますます試合に勝つという目標から遠ざかっていくような日々を過ごしていました。
それに伴って、私たちの剣道への情熱も冷めていっていたように思います。
しかし、ここで私たちは剣道の不思議な魅力を知ることになったのです。
あまりにも長い自粛期間が原因で、「部活が出来ていた日々が楽しかったな」、「久しぶりに剣道したいな」という声が部員達から出てきました。
自ら剣道がしたいという考えに変わったのです。
その結果、部活が再開した後の稽古の質は、今までからは想像が出来ないほど高く、剣道できるありがたみを噛みしめて稽古することができるようになりました。
そのことが試合の結果となって現れました。
9月に行われた個人戦のインカレ予選です。
今まで、ほとんど一回戦負けだった私たちが、全員1勝以上することが出来ました。
また、男子の部で私(今井)が8位入賞、全日本学生剣道選手権大会の出場を果たすことが出来ました。女子の部では、小玉(新主将)選手が5位に入賞出来ました。
コロナは、私たちの青春を奪った面もありましたが、自分達の剣道に対する考えを変える機会を与えてくれました。
そして、どんなにつらい場面になっても、自分達の成長に変えてしまう。
それが福井大学剣道部の強みであると改めて感じました。
今後とも、福井大学剣道部をどうぞよろしくお願い致します。