松陵中学校剣道部
松陵中学校剣道部 顧問 中村 英紀
本校剣道部は、「自信 勇気 笑顔」をモットーに、「日本一」を合い言葉に、日々稽古に励んでいます。最終目標は、剣道を通じての人間形成ですが、試合においては全国中学校剣道大会で団体優勝を目指しています。そのためには「当たり前のことを当たり前にすること」が今一番大切なことだと考えて取り組んでいます。
今年度、福井県剣道連盟の先生方をはじめとする皆様のご指導・ご協力のおかげで、第53回全国中学校剣道大会愛媛大会において、男子団体戦で第3位に入賞することができました。また、第44回北信越中学校剣道大会石川大会において、男子個人戦優勝・準優勝という福井県勢初の結果を収めることもできました。これも先生方や保護者・男女部員23名全員で目標に向かって努力した結果「全員の力」だと考えています。
40数年前の剣道部発足当時は、活動場所がなく、敦賀高校の稽古に参加させて頂いたり、朝稽古を実施したりと歴代の顧問の先生が日々工夫した活動をしてきました。現在は、本校には道場がない関係で体育館を使用して稽古しています。しかし、毎日体育館を使用することができず、稽古場所がない日はステージの上で稽古に励んでいます。時間にも制約があり、朝練習は禁止、練習時間も毎日放課後1時間から1時間半までです。そんな中で充実した稽古にするために、一人一人が考え、工夫して「今の課題」を克服する稽古を実施しています。内容は、基本稽古を重視しています。毎日が素振り・切り返し・打ち込み・かかり稽古中心の稽古です。その中で多くのパターン練習をつくり、「気のつなぎと技のつなぎ」を実践しています。中学生という心も身体も大きく成長する大切な時期に「鍛える」ということは重要であります。子どもたちが持っている可能性を引き出すために、「いつ・どこを・どう鍛えるか」がポイントになってくると思います。また休日は毎週県外に出向き、全国各地の強豪校の胸をお借りして交剣知愛に努めています。今年の全国大会は九州遠征や関東遠征でやり切ったことが自信につながり、結果となりました。
近年、中学校における部活動の取り組み状況も大きく変化しつつあります。休日の部活動地域移行の問題やクラブチーム大会参加等、新たな取り組みも出てきていますが、私自身、中学校教員として子どもたちの夢実現のために何ができるかを考え、学校・地域・保護者が一体となれる部活動組織を構築しながら、微力ではありますが今後も指導に精進していきたいと思います。
今日まで剣道部を支えていただいた歴代の顧問の先生方や剣道連盟の先生方、各道場の先生方に「感謝」の気持ちを忘れず、松陵中学校剣道部全員で「感動」を追い求めていきます。今後とも、ご指導ご鞭撻をよろしくお願いいたします。