【みんなの広場~剣道部・クラブ紹介~】北陸高校剣道部 | 福井県剣道連盟

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【みんなの広場~剣道部・クラブ紹介~】北陸高校剣道部
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北陸高校剣道部

北陸高校剣道部 顧問 坂本拓弥 

明治13年の創立から22年後の明治35年、北陸高校(当時福井仏教中学)に撃剣部が誕生しました。創成期の様子は詳らかではありませんが、剣道が中等学校の正科に加えられたのが9年後の明治44年であることからも、その活動は盛況であったと推察されます。戦後は、剣道復活の年と同じ昭和27年に剣道部は再興し、津田富夫先生のもと猛稽古を重ね、昭和40年の佐賀インターハイで初出場を遂げました。昭41年には藤塚定雄先生が顧問を務められ、昭和45年には女子も全国大会に駒を進め、昭和56年からは藤塚定之先生が顧問となり、全国でも指折りの出場実績を誇る剣道部となりました。多くの卒業生を輩出し、教員、警察官、刑務官など県内各地区において指導的立場にあるOBが多い伝統ある剣道部です。
現在、北陸高校剣道部は男子19名、女子14名、計33名で活動しています。北陸高校は福井県一番生徒数が多い高校であり、1学年に4つのコース18の学級があります。4つのコースすべてに剣道部員が在籍し、文武両道に励むとともに、多様性が育まれています。普段の稽古は本校トレーニングセンター剣道場で概ね2時間半程度で、「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」という剣道の理念のもと、毎日厳しい稽古を通して自己の修養に努め、全国大会上位進出、全国制覇を目標とし日々稽古に取り組んでいます。
稽古では、素振り・足捌き・切り返し・打ち込みなど基礎基本の修得を重点的に行い、「正しく強い剣道」を目指しています。「基礎」とは物事の土台となるもので、「基本」とは物事の軸となるものです。何事も土台や軸がしっかりしていないといいものが作れないのと同様に、剣道においても土台と軸を表す基礎基本の修得が疎かになると強い剣道は作れないと考えます。生徒たちは、個々人それぞれに長所・剣風がありますが、それを最大に生かしつつ、中心を割って相手を崩すことを意識し日々の稽古に励んでいます。休日は遠征に出かけることが多く、全国各地の強豪校の生徒たちと剣を交え、剣道力の向上はもちろん、チーム力の向上に努めています。遠征に出て普段稽古している仲間以外の剣士と剣を交えることで、自身に足りない部分やチームに足りない部分に気づくとこができます。そこで得た課題を持ち帰り、一人ひとりが質の高い密度の濃い稽古ができるように工夫して取り組んでいます。また剣道を通して人間形成を図り、社会に求められる人、応援される人に成長できるように、周りのために自分には何ができるかを考えて行動できる人材育成を心掛けています。挨拶や返事、掃除なども怠らず、精神的な面も日々の稽古の中で鍛えています。
私自身、母校である本校に勤務させて頂き8年目になります。多くの先生方やOB・OGの方々、関係者の方々が築いてくださった歴史と伝統のある剣道部で指導をさせて頂けることに責任と喜びを感じながら、日々指導させて頂いております。これからもたくさんの方々からの声援やサポートに感謝の気持ちをもって活動し、全国各地で活躍する人材を育てていけるように努めていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

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