丸岡高校剣道部
丸岡高校剣道部 顧問 林田匡平
丸岡高校剣道部は、1968年開催の福井国体でご活躍された高野治重先生が強化を図られ、高倉浩一先生、山本
英俊先生、岡田要先生、澤晶先生、三井清喜先生などの先生方にご指導をいただき、インターハイ、全国高校選抜大会などに数多く出場経験のある伝統ある剣道部になります。
現在、丸岡高校剣道部は男子19名、女子9名、計28名で剣道を通して社会で通用する人間になることを目標に、全国大会上位進出を目指して稽古に取り組んでいます。普段の稽古は本校武道場で概ね2時間程度行っております。稽古では、基礎基本を重点的に自分に打ち克つための稽古を多く取り入れています。基礎基本は自分の剣道の原点であり、剣道に迷いが生じた際などは基礎基本に立ち返ることで、活路を見出すことができます。素振り、切り返し、打ち込みなどの基礎基本の修得に費やす時間が非常に多くなっています。また、生徒に常々、剣道には3つの戦いがあると話します。それは「自分との戦い」「相手との戦い」「環境との戦い」です。1つ目の「自分との戦い」とは自分の剣道を作り上げるということでもあります。普段の稽古でその芯となるものをしっかりと練り上げ、全国大会で通用する剣道の体現を目指しています。
休日は数多くの遠征にでかけ、県外の強豪校に胸をお貸しいただきます。その中で生徒は全国各地にどのような剣士がいて、数多の剣道、剣風があることを知ります。そこで自分が感じたことを道場に持ち帰り自分に足りないものは何かということを自分で考え稽古に取り入れていきます。試合に関してはそういった「自主性」を重んじています。
高校時代というものは「守・破・離」の、守と破の狭間にあると考えます。基礎基本の徹底の最終段階であり、自ら良きものを取捨選択し考える力をもつける必要があります。この両軸をしっかりと回転させていくことが本校剣道部の最大の特徴ではないかと考えます。
私自身、本校に勤務させていただき4年目になります。多くの先生方、先輩方、地域の方々、関係者の方々が築いてくださった伝統のある剣道部で指導をさせていただける喜びを感じながら日々指導させていただいております。2018年開催の2回目の福井国体にむけた強化、大会の中で、本当に多くの方々にお世話になり現在でも支えていただいております。こらからの福井県の剣道界を担う人材を育てていくことが、何よりの恩返しであると考えておりますし、そのような生徒を育てていけるように頑張っていきたいと思います。至らぬことばかりで関係する方々にはご迷惑ばかりおかけいたしておりますが、今後もご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。