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【福井県剣道道場連盟】11月11日(金)に「剣道体験・実践発表会 県予選会」開催
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福井県剣道道場連盟は、剣道を通じて学んだことを作文で発表する「第45回中部地区剣道少年団研修会 福井県予選会 体験・実践発表会」を2022年11月11日(金)、敦賀市の「敦賀市きらめきみなと館 小ホール」で開催しました。小学生の部6人、中学生の部4人が発表、同連盟の紺屋嶋三津男副会長ら6人が審査しました。
小・中学生各最優秀賞1名は、富山県道場連主管で2022年12月3日(土)に富山市のとやま自遊館(富山市湊入船町9-1)で行われる「第45回中部地区剣道少年団研修会」で発表します。
結果は以下の通りです。

▽小学生の部
最優秀賞 尾川一之進(福井養正館、粟野小学校6年)
優秀賞  向井結衣(敦賀市剣道スポーツ少年団、敦賀西小学校5年)
優良賞  水野新大(豊神館、豊小学校6年)
敢闘賞  川端沙歩(粟野剣道教室、粟野南小学校6年)
敢闘賞  川﨑一志(芦原武道館、芦原小学校6年)
敢闘賞  齋藤楓我(鯖江剣道団、吉川小学校6年)

左から優秀賞の向井結衣さん、最優秀賞の尾川一之進君、優良賞の水野新大君

▽中学生の部 
最優秀賞 松口直次郎(福井養正館、松陵中学校2年)
優秀賞  出口慧(敦賀市剣道スポーツ少年団、松陵中学校2年)
優良賞  窪田圭佑(鯖江剣道団、鯖江中学校2年)
賞  中村健(豊神館、鯖江中学校3年)

左から優秀賞の出口慧さん、最優秀賞の松口直次郎さん、優良賞の窪田圭佑さん

 

■小学生の部 最優秀賞

1人じゃないから
福井養正館、敦賀市立粟野小学校6年 尾川一之進

僕は剣道を始めてもうすぐ2年になります。ほかの仲間と比べるとずいぶん遅いスタートです。最初はこれから何が始まるのか不安でしかありませんでした。何よりも剣道で一番大切な気迫につながる
「やーっ」
と声を出すのが恥ずかしく感じていました。今までに出したことのないような声の出し方が僕にはわかりませんでした。自分では出しているつもりでもなかなか相手には伝わりませんでした。
最初は週1回の稽古から週2回、3回と稽古量が増えました。そこで、仲間の声の出し方をマネしてみたり、いろいろ試してみました。そして少しずつ体力がついてきて、声を出すことも抵抗がなくなり、声の出し方もわかるようになってきました。そんなころから錬成会や試合で勝てるようになって、勝つ喜びを知ることができました。
でも、相手の気迫に負けそうになる時があります。まだまだ僕には気迫が足りないのだと感じ、悔しい気持ちがわいてくるようになってきました。
そんな時、先生に
「一之進、一本目の胴イイの打ってたね!あれを活かせるようにしっかり面を練習をしていこう!」
と指導してくださり、仲間は、
「一之進、次も頑張ろう!」
と声をかけてくれました。
1人では乗り越えられないことも、先生や仲間、そして家族の応援のお陰で少しずつ乗り越えられているように思います。
「僕も養正館の仲間入りをしたんだ!」
と思えるようにもなってきました。
そんなある日、全国大会出場選手の発表があったのですが、僕の名前はありませんでした。まだまだ僕には無理なのはわかってはいましたが、
「悔しい」
という気持ちが家に帰ってからだんだん強くなり、1人涙していました。
悔しい思いを残しつつも、
「じゃあ今の僕に何ができるんだろう?」
と考え、家族とも相談して、一緒に全国大会に行きたかった思いと、一緒に頑張っている仲間に
「きっと勝つ!必勝お守り」
を作ることを決めました。1人1人の姿を思い出しながらメッセージを考えました。うれしい事に日本武道館から仲間が僕の作ったお守りをもった写真を送ってくれました。試合には出られなかったけれど一緒に全国大会に出場できたような気持ちになりました。
今回、家族みんなでお守りを作りながら普段の稽古の話や、いつか全国大会に行きたいね!という話など・・・改めて、僕は家族に支えられていることに気づかされました。いつもそばで見守り、応援してくれている両親と、稽古や錬成会、大会などで母が留守の間、家で留守番をしてくれている姉や妹たちに感謝です。
僕の好きな歌詞のワンフレーズです。
AIさんの「Story」から
「1人じゃないから 私が君を守るから あなたの笑う顔が見たいと思うから」
「人は1人では生きていけない!」
とよく耳にします。剣道を通して、僕がみんなを支えたり、支えられたりしていると感じることができます。稽古で自分に負けそうになることもありますが歯を食いしばって稽古について行けるようにもなりました。知識や技、厳しさに耐える心の強さを身に付けることができました。これは決して1人ではできないことだと思います。先生がいてくださるから、仲間がいたから、家族がいたから頑張ることができています。
剣道を始めたことで、自分に目標ができました。何よりも仲間ができました。1人では無理でも仲間がいれば可能性が広がります。そして仲間を思うことで、
「もっと自分が成長したい!」
と思えるようになりました。
そうです、僕は1人じゃないんです!
みんなが僕のそばにいてくれます。僕がみんなのそばにいます。
尾川一之進
『これからもよろしくお願いします。』

 

■中学生の部 最優秀賞

心が交差する
福井養正館、敦賀市立松陵中学校3年 松口直次郎

「お前の剣道は自分勝手だ!」
「自分勝手な剣道をするな!」
これは僕が小学生の頃、よく先生からご指導を受けた言葉です。今思い返すと当時は、自分が打たれないように、自分が技を決められるように、相手より早く、相手よりも手数を多く打つという感情と、
「まだまだだ。我慢しろ、もっと我慢しろ。」
と言う先生のご指導との葛藤でした。やはり自分の心に全然余裕が無かったかなと振り返ることができます。だからと言って、今自分の心に余裕があるかと聞かれても決して、
「はい」
とは答えられません。ただ、小学生の頃と違って今は、技が1本と認められる時は、ジグソーパズルのピースが正しい場所に「コトン」と収まる感じになることが大事ということに気づきました。そうは言っても、自分に感情があるのと同じように相手にも感情があり、そしてそこには自分にも、相手選手にも簡単には負けられないチームの絆や責任感が絡んでいます。
僕には1歳年上に姉がいます。姉が中学2年生に進学して新しいクラスが編成された時に友達から、クラスに不登校の生徒がいることを知らされました。そして、その生徒と直接会って話す機会を持てた時に本人も何とか普通に登校出来る様になる事を望んでいることを知ったそうです。姉はその生徒の心に寄り添ってあげたいという気持ちから、他の有志数名とその生徒の心を交えることを決めました。当時のクラス担任とも連携を図り、毎日、電話やラインでの声掛けを始め、登校時にはその生徒の家に立ち寄り誘うことも続けています。かれこれ1年以上になりますが、僕の姉はその活動を今でも続けています。
気にかける友達がいるということは、やはりそこには姉の感情もあるし、不登校となっている本人の感情もあります。ただ事務的にラインでメッセージを送ったり、電話をかけるだけでは結果的に相手の感情を無視していることになります。これはまさに、僕が言われ続けた「自分勝手な剣道」と同じことだと思います。僕の姉は本当にすごいなと思います。最初は全く知らなかった相手なのに、相手のことをより良く思い、相手が言葉や態度から発する気持ちをくみ取る事で、よりよい人間関係を築いています。今では、共通の趣味を持ちとても大切な友達の1人になっています。相手の感情を知るということは剣道でも通じる事だし、それ以上に人と人とがお互いを心から尊敬しあって生活していくための大事な1歩だということを、僕は姉とその友人の関係を身近に感じて改めて気づかされます。
「自分勝手な剣道をするな」
とは、勝負に限らず、むしろ、対人関係において
「相手を敬え」
ということだと思います。
僕の道場の館長は試合の選手を決めるときも、
「選手は私と実際に稽古で剣を交えたものからしか選ばない。」
と言います。1人1人と向き合って剣道を通して心を交差し、僕たちの成長を直に感じ取って下さるんだと考えます。これまで館長が幼い僕たちに口うるさく言っていた事が今になって全てつながり、太い真っすぐな線になっています。
人は1人では生きていけません。人とつながり生活していくということは必ず相手がいるということです。相手がいるということは、そこに必ず人の気持ちがあります。剣道はあたかも目を閉じて耳を澄まし、かすかな音を拾うような心を身に付けさせてくれます。僕はこれからも剣道を通じて、世界の人々と心を交わし、仲間を増やしていきたいと思います。
剣道を修行しているからこそ心の交差を感じられるのではないでしょうか!

 

 

 

 

 

 

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