福井工業大学剣道部
「福井から日本一」
福井工業大学剣道部
主将 森勇人
今年度、福井工業大学剣道部は、男子47名・女子8名の55名が、渡邊先生、道内先生、西山先生のご指導のもと、「福井から日本一」を合言葉に活動しています。
昨年度は新型コロナウイルス感染症の影響で全ての大会が中止になり、満足に活動できない状況でした。
現在も世界中で感染が収まらず、厳しい状況が続いていますが、感染予防対策を徹底しながら、楽しく、時に厳しく、切磋琢磨しながら日々の稽古に励んでいます。
当剣道部では、まずは社会で通用する人間性を磨くことに重きを置いて活動しています。
稽古は、先生方からご指導いただいた事をただ漠然とこなすだけではなく、高い意識を持ち自分達で考え、一人一人が主体的に実践していくことを心がけています。
辛く苦しくなった状況があれば、雰囲気良く盛り上がるように全員で声を掛け合うことはもちろん、個々が組織に貢献できるよう創意工夫しながら取り組みます。
稽古以外には、学校内や寮周辺の清掃活動を実施し、地域から愛されつつ他のチームに憧れを持たれるようなチームに作りに努めています。
このように当剣道部では、剣道の技術や試合の勝敗だけに拘るのではなく、全日本剣道連盟が謳う剣道理念の「人間形成」、全日本学生剣道連盟が謳う学生剣道の目的を念頭に『文武両道を全うし、広く社会に貢献』することを目標に活動を行っています。
また、大学のクラブ活動は、「交友関係」が大きく広がるものです。当剣道部は全国各地からたくさんの学生が集まります。
先輩後輩の枠を超え、剣道部全体がとても仲が良く、先生方も献身的に接してくださいます。
現在は新型コロナウイルスの影響で実施できていませんが、夏には部員全員でバーベキューやレクリエーションも多数行っていました。
先生方、学生ともに楽しい時間を共有し、絆を深めています。
現在の社会情勢により、私達の生活も一変し、あらゆる活動に自粛を求められ、制限が多くなりました。
大学に通学できず、リモートでの授業が主となり、クラブ活動が中止という我慢を強いられた時期もありました。現在も各地への遠征や大会が実施できない状況です。
しかし、このような状況だからこそ気付けることもたくさんありました。
稽古ができること、先生方にご指導いただけること、剣道をさせてくれている両親の存在、何よりどんな状況でも同じ目標に向かって苦楽を共にする仲間がいることの素晴らしさを、身を持って感じることができ、今は幸せな気持ち、充実感でいっぱいです。
多くの人達への感謝の気持ちを常に心に刻みながら、「福井から日本一」を達成できるように精進していきます。