第71回全日本剣道選手権大会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
第71回全日本剣道選手権大会
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2023年11月3日(金・祝)
会場 日本武道館
東京都千代田区北の丸公園2-3

全日本剣道連盟主催の「第71回全日本選手権大会」が2023年11月3日(金・祝)、東京都の日本武道館で全国各都道府県代表の64人が出場し、トーナメント戦で行われました。本県からは4年連続6回目出場の林田匡平選手(丸岡高校教員、六段)が出場、残念ながら1回戦で山梨県代表の坂本大河選手(四段)に敗れました。優勝は棗田龍介選手(広島県)が初出場で初優勝、準優勝は松崎賢士郎選手(茨城県)、3位は星子啓太選手(東京都)と竹ノ内祐也選手。前回覇者の村上哲彦選手(愛媛県)は1回戦で敗れました。

【林田選手の結果】
▽1回戦
林田匡平 ー メ、メ 坂本大河(山梨県)○

 

第71回全日本剣道選手権大会を観戦して

(一財)福井県剣道連盟 常務理事 堀江 範雄

11月3日、日本武道館において「第71回全日本剣道選手権大会」が開催されました。本県役員及び応援として西川専務理事、山本常務理事、私(堀江)の3人が上京し、今年の日本一は誰か?期待しながら九段下の坂を歩きました。全剣連網代会長の、「幾多の困難を乗り越えて発展してきた剣道は、今後も皆さんの力添えが必要であり、剣道の真髄を追及し、正しい剣道指導により、人造りの貢献と良き伝統を後世に継承することに本大会を通じて伝わることを期待しています」との意味の深い挨拶がありました。
その後、岐阜県の下島範士(打太刀)と滋賀県の重松範士(仕太刀)による日本剣道形があり、改めて形から成り立つ剣道の真髄を見せて頂きました。
武道館の大太鼓を合図に試合が開始されました。昨年度は前半戦で敗退した星子選手(警視庁)や竹ノ内選手(警視庁)は順当に勝ち上がりましたが、前回優勝者の村上選手(愛媛県警)は延長の末初戦で敗退するなど、勝負は紙一重と感じました。
本県代表の林田匡平選手は、1回戦最後の試合に登場しました。相手は初出場で山梨県の坂本大河選手(刑務官)です。試合開始、林田選手は構えて張ろうとするところを、相手の坂本選手は手探りもなく、ただ簡単に間合いに入り技を繰り出し、なかなか林田選手も捉えること出来ず、メンを返そうとしたところを打たれてメンを先取されました。2本目に入り相手がメンに来たところを捌き、相手は倒れたのですが旗が2本上がりメンで勝負あり。見ていて何が起こったのか分からないまま試合が終わり、もう少し試合をさせたかったと感じましたが、相手の坂本選手も「負けたくない、普通では勝てない、構えたら負ける」とこの作戦をした結果であろうと思いました。
試合後、林田選手に労いの言葉をかけに行きましたが、「すみません」ばかりで、林田選手の心労はかなりあったと思いました。もしかするとこちらの方が、知らず知らずに重責を負わせたのではないかと反省しました。林田選手の負けても真面目な真摯な態度に感銘しました。あれだけ稽古をしていても勝負の神様は勝たせてはくれない。日本武道館の怖さ、何が起こるか分からない。しかしその中で勝ち上がって日本一になる者の見えない力、「勝ちに不思議な勝ちあり、負けに不思議な負けなし」これが全て合致した時に夢は叶えられるのであると思いました。
大会結果は皆様もご承知のとおり、初出場で初優勝の棗田選手(広島県警)で、試合を見ていても思い切りのある剣道が印象的でした。素晴らしいと感じました。
今回大会の全体を見て、初出場選手が多く時代は変わりつつある。しかしベテラン選手もまだまだ頑張っている。改めて自分も頑張らなくてはならないと感じ、今年の武道館を後にしました。
環境が整っているか勝てるのではない。「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし」目に見えない努力が必要であると今年も確認した次第であります。
次は、あなたの番です!

 

 

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