第53回 全国中学校剣道大会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
第53回 全国中学校剣道大会
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2023年8月18日(金)20日(日)
会場 愛媛県武道館
愛媛県松山市市坪西町551

男子団体で松陵中学校が第3位入賞

本県勢の結果は次の通りです。

【男子団体 予選Oリーグ】
松陵中 1―0 花巻中(岩手県)
松陵中 2―0 米子北斗中(鳥取県)

※予選リーグ1位、決勝トーナメントへ

【決勝トーナメント】
▽1回戦
松陵中 1―0 加古川中(兵庫県)

▽2回戦
松陵中 1―0 翔凛中(千葉県)

▽準決勝
松陵中 1―3 神崎中(佐賀県)

※3位入賞

優勝       高森中学校(熊本県)
2位        神埼中学校(佐賀県)
3位        安佐中学校(広島県)
3位    松陵中学校(福井県

【女子団体 予選Bリーグ】
中央中 0-1 淑徳巣鴨中(東京都)
中央中 5―0 野市中(高知県)
※予選リーグ2位、予選敗退

優勝       佐大和中学校(佐賀県)
2位       幕張本郷中学校(千葉県)
3位       淑徳巣鴨中学校(東京都)
3位   青葉中学校(茨城県)

 

【男子個人】
▽1回戦
山田典悠(南越中) コ、メー 中村飛燕(白沢中・群馬県)

▽2回戦
山田典悠(南越中) ーメ、コ 久保田堅一郎(八女学院中・福岡県)
松口直次郎(松陵中)メー 武田宝冠(天童四中・山形県)

▽3回戦
松口直次郎(松陵中) ーメ 高野悠真(横田中・島根県)

【女子個人】
▽1回戦
藤田ひかり(鯖江中) コ、メー 中島聖子(福島県)
西山倫代(中央中) -メ 土屋陽和(山梨県)

▽2回戦
藤田ひかり(鯖江中)    ーメ 坂下陽和子(鹿児島県)

松陵中学校 主将 常田和太郎
全国優勝という目標を達成することはできなかったのは残念だが、自分たちの力を出し切ることができた。先生方、保護者、仲間、みんなに感謝の思いを伝えたい。全国優勝は、後輩に託したい。

松陵中学校 監督 中村英紀
福井県勢が表彰台に立つのは平成4年の福井全中以来、31年ぶり。メンバー全員の力で勝ち取った素晴らしい結果だった。

中央中学校 主将 西山倫代
私は、8月18日~20日に行われた第53回全国中学校剣道大会に出場しました。結果は団体・個人ともに負けてしまいましたが、全国の舞台で強気な試合ができました。また、全国上位の選手の気迫や勢いを生で感じられて、いい経験ができました。

中央中学校 監督 西田翔
1試合目、2試合目と選手1人1人の自分の剣道に対する"自信"の大切さがよくわかる試合でした。選手、そしてそれを支える保護者と指導者、福井県の剣道の先生方に心から感謝の全国大会でした。本当にありがとうございました。

男子個人戦出場 南越中学校 山田典悠
個人戦で初めての全国大会でした。対戦した選手全員が自分よりも年上で、胸を借りるつもりで戦いましたが、全国はやはりレベルが高く、もっと練習しなければいけないなと感じました。この経験を活かして、また来年も頑張りたいです。

南越中学校 監督 山田聖子
緊張もするけれど、自分が全国でどれだけ通用するかワクワクもすると挑んだ全中。しっかりとした課題が見つかったように思います。また来年へ向けて、今以上の努力と剣道に打ち込める環境に感謝し、一回り成長した姿を見せてほしいです。

女子個人戦出場 鯖江中学校 藤田ひかり

全中会場の愛媛県武道館を見たとき、こんな素敵な会場で試合ができるんだ、とワクワクしました。大会では、自分の力を出し切る自信がありました。それは、大会までの練習で、自分が目指してきた試合をイメージして大会に挑むことができたからだと思います。目標にしてきた舞台に立ち、磨いてきた面を決めて勝つことができて、うれしかったです。

鯖江中学校 監督 澤田泰治
自分の意志をもって、自分の目指す剣道に近づくために努力をしてきた2年半でした。全国の舞台で決めた打ち切った出ばな面は、追い求めてきた1本でした。家族や先生方の支えや仲間や後輩の励ましに感謝し、また、努力してきた経験を心の糧にして、次はどんな自分に出会えるでしょうか。

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■「全中観戦記」

敦賀市立松陵中学校 顧問 中村 英紀

「君の夢 四国の蒼空で 咲きほこれ」のスローガンのもと、愛媛県武道館で3日間の日程で開催されました。
1日目の女子団体戦は、北信越大会を制した勢いで中央中学校が出場しました。予選リーグ初戦、東京代表の淑徳巣鴨中学校と対戦、1試合目という緊張感から選手たちの動きは硬く、残念ながら惜敗しました。2試合目の高知県野市中学校には大勝しただけに、1試合目の難しさが課題となりました。
2日目の男子団体戦は、松陵中学校が上位進出を目指して臨みました。予選リーグ、岩手県花巻中学校と鳥取県米子東中学校の2試合とも、僅差で退け、決勝トーナメントに駒を進めました。決勝トーナメント1回戦の兵庫県加古川中学校には、ポイントゲッターである先鋒の松口が勢いのあるメンを決め、団体戦の勝利に結びつけました。準々決勝では、前評判の高い強豪の千葉県翔凛中学校に中堅・キャプテン常田がメンを先取するもメンを返されましたが、相手が出てくるところを見事にコテを決め、ベスト4進出を決める決定打となりました。決勝トーナメント2試合とも、大将・元井は強豪選手相手に逃げることなく、攻め続けたことがチームの勝利に結びついたと言えます。福井県勢31年ぶりの準決勝では、伝統校である佐賀県神埼中学校に挑みましたが、先鋒戦は勝利したものの次鋒・中堅・副将とポイントを先取され、残念ながら福井県勢初の決勝進出の夢は絶たれました。しかし、全国第3位入賞という輝かしい結果を「部員23名全員の力」で残すことができました。
3日目の男女個人戦は、4名が出場しましたが、松陵中学校の松口選手の3回戦進出が最高の成績でした。4選手とも積極的な試合運びではありましたが、あと1本の決定打がなく惜敗しました。
今回の大会では、福井県開催であった全国中学校大会以来、31年ぶりに表彰台に立つことができました。これも福井県剣道連盟の先生方をはじめとする先生方のご指導、保護者の方の温かいサポートの賜物であり、心より感謝申し上げます。今後も、福井県の中学生が「日本一の表彰台」に立つことができるように精進していきたいと考えております。

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■「全中観戦記」

鯖江市立中央中学校 顧問 西田 翔

女子団体戦では、中央中学校がリーグ突破をかけて、東京都代表の淑徳巣鴨中学校と高知県代表の野市中学校と対戦しました。初戦は強豪の淑徳巣鴨中学校との対戦でした。先鋒の守選手は、隙のない相手選手に対し、駆け引きをしながら好機を伺っていたなかで合いメンとなり相手の旗が上がりました。取り返そうと意気込みましたが出鼻メンを取られ、2本負けとなりました。次鋒の廣中選手は先鋒の負けを取り返そうと試合に集中していました。相手の技のおこりを捉え出鼻メンを打ち込み、1本を取りました。もう1本取りに行こうと試合に臨み、相手に仕掛けられたところにメンを合わせにいきました。廣中選手のメンが決まったかのように思えましたが、相手の旗が上がりそのまま引き分けとなりました。中堅の森川選手は強気で果敢に攻め、諦めない気持ちが前面に出た試合運びでした。しかし応じ技を狙っているなかで僅かに手元が上がったところを相手選手は見逃さず、コテを打ち込まれ1本負けとなりました。副将の中村選手は、一縷の望みをかけ、なんとしてでも大将に繋ぎたいと攻め続ける姿勢を崩しませんでした。相手選手も同様に攻め続けお互い一歩も引かず、そのまま引き分けとなりました。大将でキャプテンの西山選手は相手チームに一矢報いようと立ち向かいました。西山選手のコテと相手選手のメンの同時打ちになりましたが、上に乗っていたメンに旗が2本上がりました。最後は完全に足が止まっていたところに勢いよく相手のメンが飛び込み、2本負けを喫しました。2戦目の野市中学校との対戦では、初戦での悔しさを晴らすような試合となりました。先鋒の守選手は、勢いよくメンを放ったところを相手選手が合わせてきて合いメンとなり、みごと1本を取ることができました。相手に隙を与えず、1本勝ちとなりました。その流れをしっかりと引き継いだ次鋒の廣中選手は、相手の技のおこりを見て出鼻メンを決めました。その後も落ち着いた攻めを続け、相手の足がとまったところを勢いよくメンを放ち、2本勝ちとなりました。中堅の森川選手の試合は、相手選手との打ち合いが多く見られましたが、相手の動きを冷静に見極めメンのスピードを活かし、出鼻メンを2本決めきりました。副将の畑選手も躍動し、1本目を出鼻メンで決めました。2本目は相手がメンを狙い出てきたところに返しドウで決めました。タイミングが完ぺきな綺麗な返しドウとなりました。大将の西山選手は、さすが大将戦というような戦いで、竹刀での攻め合いからの合いメンとなりました。面の中心を捉えた素晴らしいメンとなりました。どの選手も自分の力を十分に発揮できた素晴らしい試合となりました。後は淑徳巣鴨中学校と野市中学校の結果を待つのみでしたが、淑徳巣鴨中学校が野市中学校に勝利し予選2位で敗退となりました。その後、淑徳巣鴨中学校はベスト4まで進みました。全中ベスト8を目標に全力で稽古に打ち込んできた選手たちにとっては悔しい結果となってしまいましたが、一方でベスト4に輝いたチームと対戦できたことで学べたこともたくさんあったと思います。悔し涙をひとしきり流した後「来年は絶対にリベンジをしよう」と前を向く選手たちを見て、非常に頼もしく感じられました。技術面・精神面で大きな支柱であった3年生の思いを、きっと1・2年生が受け継ぎ、来年の夏に向けてまた一から頑張ってくれることを期待しています。
個人戦では、中央中学校の西山選手が玉穂中学校の土屋選手と対戦しました。先に仕掛けていこうという姿勢が表れた試合でした。何度も果敢に攻め、相手の面を何度も狙いましたが、旗は上がらない状態が続きました。延長2回の試合となりましたが、最後は相手のメンに対して合わせるかたちとなり、メンを取られ1回戦敗退となりました。

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