全剣連「第146回社会体育指導員(初級)養成講習会(福井県)」の報告
専務理事 西川 譲
標記の講習会が10月20日(金)~22日(日)、福井県立武道館で開催されました。本県での開催は、平成26年以来3回目の開催となります。新型コロナウイルス感染症が第5類に変更されたこと、また中学校部活動の民間への移行が進みつつあり、公認の指導者が求められている等のことから、全国各地より前回を上回る68名の受講がありました。本県からは男子8名、女子3名の合100名の県剣連会員が受講しました。
3日間にわたる講習会は、谷勝彦範士(社会体育委員会委員長)をはじめ範士八段4名、教士八段4名の錚々たる先生方のご指導の下で実施されました。
この講習会では、日本剣道形、指導法、審判法の実技実習を柱に、剣道史、トレーニング理論、AEDを使用した救急法の講習等、指導者として必要な資質を養える内容を懇切丁寧にご指導いただきました。自分自身の剣道を見つめ直すきっかけとして、また自身の剣道のレベルアップ、剣道指導者としての資格(資質)を得る等の目的で受講された方々は、中身の濃い講習を真摯に学ばれていました。2日目には理論の試験が、3日目には実技試験が実施されたこともあり、講習の合間や講習が終わった後にも、受講者同士で研修に励む姿が見られ、講習生は3日間で見違えるような成長を遂げていました。講習会終了後には、4年後の更新講習会や社会体育指導員中級養成講習会での再会を約束している姿も見られました。
自身の剣道を見つめ直す機会として、また、今後の中学校・高等学校での部活動が民間への移行が進む可能性も考慮し、本連盟会員の皆様に、(公財)全日本剣道連盟の唯一の公認指導者資格を是非とも取得していただくことを期待しています。