県剣連 令和6年度 第3回剣道段位審査会 合格者
2024年11月24日(日) 福井県立武道館
【初段】 34名
三田村幸志郎 南越前中学校
西谷零 東陽中学校
藤巻正光 朝日中学校
沢嵜結斗 南越前町中学校
寺川凱都 気比中学校
野﨑琉生 南越前中学校
北川将大 明倫中学校
渡邉蓮城 春江中学校
赤尾鴻 金津中学校
佐々木海緒 南越前中学校
兵拓哉 武生第三中学校
北嶋瑠騎 明倫中学校
永沢大和 三国中学校
高橋冬真 松岡中学校
関颯斗 南越前中学校
橋本昊侑 南越前中学校
小川一樹 朝日中学校
田中虎冴 東陽中学校
板村海雅 武生第二中学校
芦田結葉 三方中学校
脇本想 春江中学校
瀨尾彩乃 三方中学校
寺木千善 坂井中学校
濵野夕鈴 鯖江中学校
八木姫愛 金津中学校
中荒江羽未 中央中学校
荒川英凜 大東中学校
小林史乃 森田中学校
青木みづき 朝日中学校
濱西実弥 芦原中学校
関恵里奈 春江中学校
髙嶋夏香 芦原中学校
北出真穂 坂井中学校
【弐段】 35名
東久矩 大東中学校
川﨑一志 芦原中学校
八木煌誠 金津中学校
水野新大 鯖江中学校
畠中舜 三方中学校
脇本誠健 藤島中学校
大滝龍之介 勝山中部中学校
土田健太郎 鯖江中学校
向蒼空 南越前中学校
姉崎有真 福井工大福井高校
成田樹 藤島高校
山田和貴 藤島高校
池田正幸 美方高校
荒井健汰 藤島高校
水野嵩大 高志高校
奥山要 会社員
永沢海成 自営業
長谷川和凪 森田中学校
松ヶ谷柚花 万葉中学校
前田彩純 丸岡中学校
長谷川沙津紀 三方中学校
岡井陽菜 中央中学校
吉田ひかり 三方中学校
山本仁華利 南越中学校
脇本彩羽 三国中学校
山﨑早映 足羽第一中学校
野尻あさひ 灯明寺中学校
織田渚沙 三国中学校
江端優舞 明倫中学校
下琴子 丸岡中学校
石川朱華 明倫中学校
渡邉ひなた 春江中学校
森川瑞紀 中央中学校
遠藤史都 金津高校
下智子 看護師
【参段】 8名
刀祢龍斗 藤島高校
吉田光太朗 美方高校
大谷悠介 福井高校
奥平大貴 金津高校
仲矢昇平 会社員
田中敏 会社員
中村心思 美方高校
田中葵心 北陸高校
【四段】 7名
松藤脩二 福井工業大学
本間伊織 福井工業大学
山本勇樹 日本体育大学
青木萌子 公務員
高橋興治 会社員
岩本雅世 看護師
竹内貴則 警察官
【五段】 1名
西川泰平 警察官
【段位審査会寸評】
審査部 教士八段 岩本 卓也
令和6年度第3回目の段位審査会が県立武道館で開催されましたので寸評を述べさせていただきます。今回合格された皆さまおめでとうございます。また惜しくも不合格となられた皆さま方には、ご自分の審査内容を振りかえり、再度挑戦して頂きたく思います。はじめに審査会のデータをご覧ください。
受審者数100名、合格者数85名で合格率は85%という結果でした。男女で見ていきますと、男子の合格率が78.1%に対して女子は97.2%と高い合格率となっております。段位別に見てみますと三三段男子(54.5%)、四段男子(62.5%)、五段男子(33.3%)と三段から五段までの特に男子の合格率が低い傾向が読み取れるかと思います。
次に審査員はどこを審査しているのか?について説明したいと思います。
全日本剣道連盟が発行している「称号・段級位審査規則・細則」という冊子があり、その中に審査の着眼点が記載されております。
初段から三段まで
1.正しい着装と礼法
2.適正な姿勢
3.基本に則した打突
4.充実した気勢
四段および五段
上記の4項目に加えて、
5.応用技の熟練度
6.鍛錬度
7.勝負の歩合
この7つの項目で各審査員が審査することになります。
この7つの項目で合格率の低かった三段男子(54.5%)、四段男子(62.5%)、五段男子(33.3%)を検証してみます。
三段男子(54.5%)、四段男子(62.5%)に最も不足していた項目は「4.充実した気勢」でした。蹲踞から立ち上がったら、いきなり間合に入り、打った打たれたを繰り返す立ち会いがほとんどでした。蹲踞から立ち上がったら、まずは相手を圧倒するような大きな発声が不可欠です。気勢が充実していないと気剣体一致の打突にはつながりません。特に三段までは「7.勝負の歩合」の項目はありませんので、試合のように当てようとはせずに、1~4までの項目をしっかり頭にいれて審査に臨んで頂きたく思います。
五段男子(33.3%)で最も不足していた項目は、「1.正しい着装と礼法」「5.応用技の熟練度」でした。五段審査になるとスピードやパワーに劣る年配の受審者も増えてきます。もちろん審査員は年齢に則した受審段位に相応しい剣道の理合が体現できているのかを審査するわけですが、年齢に関係なく整えることができる項目の「1.正しい着装と礼法」が出来ていない受審者がおられました。剣道は礼に始まり礼に終わるという言葉もあるように、特に礼法所作をすごく大切にしております。五段は指導者としての資質も審査されることになりますので、再度、最も基本的な着装や礼法の見直しをおこなってほしいと思います。
五段審査の場合、性別や年齢に幅がある受審者で構成されますので、例えば、ご年配の方や女性の方が、若くてスピードやパワーがある男性受審者と立ち会いをおこなう時には、正面衝突するような立ち会いではなく、相手の力を利用して捌いたり、応じたりする「5.応用技の熟練度」の項目が必要になってくると思います。仮に有効打突が奪えなかったとしても、応用技を使えているのかどうかといった観点でも審査しておりますので、試合のように無理して有効打突を取りにいかなくても構いません。
段位審査は試合ではなく剣道の理屈(剣の理法)が表現できているのかどうかを審査しますので、その点をしっかり理解し次回の審査に臨んで頂きたくよろしくお願いします。
益々のご精進を祈念いたします。