【県剣連】令和6年度 女子指導法伝達講習会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
【県剣連】令和6年度 女子指導法伝達講習会
  • 剣道
  • 講習会
行事概要
開催日 2024年6月30日(日)
会場 丸岡武道館
福井県坂井市丸岡町今福13-29
締切 2024年6月27日(木) ※申込を締め切りました

福井福井県剣道連盟は2024年6月30日(日)、坂井市の丸岡武道館で「令和6年度女子指導者伝達講習会」を行いました。講師は2024年5月25日(土)~26日(日)まで、静岡県剣道連盟道場「養浩館」で開催された全剣連「第16回 女子剣道指導法講習会」を受講した湯浅洋子さん(福井地区)、嶋﨑さおりさん(坂井地区)が務めました。
午前中は座学として「女子指導者への期待」について概要の説明があり、次いで「日本剣道形」を打太刀、仕太刀に分かれ、七本目までの実技指導がありました。午後からは「木刀による剣道基本技稽古法」を元立ち、掛り手に分かれて実技指導があり、次いで「基本動作の指導法」と「応用動作の指導法」の実技指導が行われました。最後は面を着けて基本稽古を行いました。

主な講習会内容は次のとおりです。

■女子指導者への期待
・少子高齢化社会の中で高齢剣士の昇段成績が向上し、女性有段者数は全体の3割以上となっている。今後は全剣連の女性役員を4割にする取り組みを行い「幼少年女子講習会」を試行錯誤しながら実施している
・今年の全日本剣道選手権大会は男女同時開催が決定
・昇段審査に於いては「理合」「風格」「品位」の認識を審査員相互間で共有し、実力のある人を見つけ出す審査眼の進化に努めている。

■日本剣道形
・目付は原則として相手の目を見る「遠山の目付」で行う
・打太刀は一足一刀の間合いから技を出し、仕太刀は物打ちが打突部位に確実に届くよう気迫を込めて打ち下ろす
・振りかぶった剣先が両拳より下がらないよう注意する
・刃筋、手の内、鎬の使い方、一拍子の打突や体裁きを正しく行う
・打太刀、仕太刀の関係性を理解し、原則として仕太刀は打太刀より先に動作を起こさない
・目付け、呼吸法、残心を心得て終始充実した気迫で行う

■木刀による剣道基本技稽古法
・木刀による剣道基本技稽古法は、日本剣道形と竹刀剣道の中継ぎ的役割がある
・打突は刃筋正しく、空間打突であっても「物打」を用いて、「一拍子」で行う
・打った後も気構え、身構えが大切であり、常に残心、一足一刀を意識する

■基本動作の指導法
・「剣道指導要領」に基づき言葉も含めて指導する
・切り返しの留意点として、初心者に対しては、最初の面の当たりを受ける際に相手を引き込むようにして受ける
・面などを打たせる際、元立ちは身体をしっかりさばき、掛り手が真っすぐ抜けれるよう配慮する

■応用動作の指導法
・元立ちは掛り手と「合気」になることが最も大切
・刃筋、鎬、手の打ち(押さえつけるのではないことを、ゆるむのでもない)、冴えを意識して指導する
・鍔迫り合いは、右自然体で鍔を中心に、中心をお互いに守り合うよう指導する

■感想  講師 湯浅洋子
今回の指導者講習会を受講するにあたり一番気を付けていたのが、全剣連の先生方が使用される言葉選びでした。経験則による指導も大切ですが、「剣道指導要領」と「解説書」の言葉で指導することが共通理解につながり、間違った認識を防ぐことにもなるので、指導する者は解説書と指導要領を必ず熟読するようにと講習会の2日間、何度も教えられました。日本剣道形だけでも本当に沢山あるので頭の整理が大変ですが、効率良い指導のために実践しようと思いました。最後に伝達講習会の日は悪天候の中、お集まりいただいた受講生の方々や講習会の準備をしてくださった先生方に感謝の意を表します。

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