【全剣連】第72回全日本都道府県対抗剣道優勝大会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
【全剣連】第72回全日本都道府県対抗剣道優勝大会
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2024年4月29日(月・祝)
会場 エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
大阪府大阪市浪速区難波中3-4-36

第 72回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

試合結果は次の通りです。

▽1回戦
     福井                 奈良
 先鋒   山下  引き分け  北東
 次鋒   奥村 メ ー    西浦
 五将   冨田  引き分け  山田
 中堅     林田 メ、メー   杉村
 三将   戸島   ー コ  前田
 副将   中村  引き分け  豊田
 大将   小辻   ー コ  濱田

※2対2の本数勝ち

▽2回戦
     福井         福岡
先鋒   山下  引き分け    関
次鋒   奥村 メ ー メ    小畔
五将   冨田 メ ー ド        山田
中堅     林田       ー メ、ド  星丸
三将   戸島   メ ー      望月
副将   中村   ー メ、メ  林田
大将   小辻 メ ー メ    大淵

※1対2で負け

■観戦記

強化・選考部委員 成年委員会委員 鈴木 秀典

4月29日(祝)、大阪府エディオンアリーナにおいて第72回全日本都道府県対抗剣道優勝大会が開催され、福井県チームは松井宏文監督の下、選手7人が大会に臨みました。2月の県内予選会で選手が決定した直後から、週1回の国スポ強化訓練等の機会に集まり稽古や団結会を重ね、チーム力を高めてきました。
1回戦は奈良県との対戦となりました。先鋒は丸岡高校3年の山下選手。決して派手さはないが試合巧者で、要所ではしっかりと技を出し、惜しい面や引き面を放つも有効打突には至らず引き分け。次鋒は大阪体育大学3年の奥村選手。序盤から激しい打ち合いが続き、終盤相手が間合いを詰めコテに来るところに対して鋭いメンを合わせ、1本勝ちを収めました。5将は昨年に引き続き福井刑務所の冨田選手。良い流れを引き継ぐべく、終始攻めの姿勢から1本を狙うも相手の守りも固く、悔しい引き分け。中堅も昨年に引き続き丸岡高校教員の林田選手。会場からの注目を浴びる中、主に右足を使った攻めと体当たりで相手を崩し、得意の面と引き面を奪い終わってみれば試合時間59秒、会場も大いに沸いた!3将は初出場の警察官戸島選手。後がない相手選手の猛攻に対し足を巧みに使って捌くものの、試合時間残り20秒手元が浮いたところにコテを決められ1本負け。副将は福井刑務所の中村選手。怪我の影響でまともに試合ができる状態ではなかったが、アドレナリンと気迫全開で引き分けに持ち込む。1勝2本差で迎えた大将小辻選手。相手の猛攻を凌ぐ中でも惜しい引き面を放つなど、巧みに試合を進め残り時間もあと僅かというところでコテを奪われたものの、程なく試合終了となり本数差でチームは勝利を収めた。
2回戦は福岡県、先鋒から大将まで各ポジションの有名選手がズラリ。しかしそれに臆することなく「昨年の鹿児島国体のリベンジを!」と円陣を組み気合を入れた。先鋒戦は引き分け。次鋒戦は、中盤好調奥村選手の目の覚めるような飛び込みメンが決まりこのまま勝利かと思われたが、相手も流石でありメンを決められ結果引き分け。続いて5将戦、前へ前へと相手を攻め立てるも中々隙ができなかったが、中盤間合いを詰め、相手の二段打ちに対して絶妙なタイミングでメンを打ち込み先制。その後も攻勢を維持したものの、残り時間僅かなところで冨田選手の手元が上がったところに左ドウを打込まれ、これまた悔しい引き分けとなった。この状況を打開すべく林田選手に期待が高まったが、相手もさすがに研究しており中々思うような攻めができず、中盤相メンと面返しドウを奪われ、まさかの黒星。リードを許し迎えた3将戦、戸島選手は足を小刻みに使い終始相手に的を絞らせない剣道に徹し、終盤まさに千載一遇のタイミングでメンを決め後続に望みを繋げた。副将戦は更に勢いに乗りたかったが、中村選手の足も限界を迎えており、引きメンとメンを奪われ、この時点で敗戦が確定した。それでも大将戦は、開始早々相手が引いたところに豪快にメンを決め、更には相手が出てくるところに出コテが決まったように思ったが、体勢が崩れ不十分。その後、相手がメンに来たところにメン摺り上げメンといった「玄妙な技」を放つも相手の方に旗が上がり結果引き分けに終わった。結果、チームは2対1の僅差で敗れたもののその戦いぶりは立派であり実力は互角であった。
本大会には本県からも多くの方が応援に駆けつけてくれ、観覧席からの大声援が選手達の力となりました。まさに「チーム福井」としての戦いであったように思います。
本大会は年齢幅が10代から60代、またそれぞれの出場資格は学生、教職員、刑務官、警察職員、更には日本代表選手やYouTubeでお馴染みの方まで、各都道府県の代表選手が一堂に会する素晴らしい大会だと思います。コロナウイルス感染症も収束しつつあり観覧制限もありませんので、是非来年度は本県選手の応援は勿論、有名選手たちの試合を堪能してみてはいかがでしょうか。

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