全日本剣道連盟主催で、全国各都道府県の中核として次世代を担う男女青年層の剣士を選抜し、我が国の伝統と文化に培われた高い水準の本質的な地力を備え、剣道を正しく伝承・推奨しうる骨太な剣士を育成することを目的とした標記講習会が2024年12月14日(土)・15日(日)、北信越各県から講習生を集めて石川県金沢市の石川県立武道館で開催されました。
■役員・講師
▽役員
全日本剣道連盟 専務理事 中谷行道
▽講師
古川和男(選手育成強化本部本部長、剣道範士)
石田利也(剣道範士)
栄花直輝(剣道教士)
寺本将司(剣道教士)
髙鍋進(剣道教士)
内村良一(剣道教士)
■講習生
高校生から27歳以下の男女年齢層(職業分類および年齢層のバランスを考慮しつつ、指定剣士に適する人材)において、北信越ブロック各県剣道連盟の選考を経て全剣連から骨太講習生として指定された男女各25名。
▽本県からの男子講習生
梅田隼仁(福井刑務所刑務官)
續田真也(福井県警察機動隊)
德橋知輝(福井県警察機動隊)
▽本県からの女子講習生
梅原陽乃(天理大学)
小本芽依(福井工業大学)
伊藤千尋(福井工業大学)
■骨太講習会を終えて
福井県警察機動隊 德橋 知輝
私は、令和6年12月14日、15日に石川県立武道館において開催された「令和6年度骨太北信越ブロック講習会」に参加しました。本講習会は、今年7月に行われた第19回世界剣道選手権大会で総監督を務められた古川和男先生をはじめ、日本を代表する先生方を講師とした講習会です。稽古前に古川先生から「昨年までの講習会通り礼儀作法、素振り等の基本動作に加え、今年は追い込み、技の練習等の実践的な稽古も行っていく」と講習会の指導方針が示されました。
私は、本講習会で印象に残った事が2つあります。1つ目は、警視庁から派遣された内村良一先生の所作です。以前から、内村先生の所作に対する美しさは知っていましたが、間近で拝見すると思わず見入ってしまいました。また、内村先生の指導は、少しの間合いや声の出し方等緻密で一流選手の剣道に対する意識の高さを感じました。
2つ目は、追い込み稽古で、神奈川県警察から派遣された高鍋進先生の指導内容です。追い込み稽古は、懸かり手はもちろん、元立ちも全力で行うことが大切であり、「苦しい稽古をしていないのに試合で勝ちたいと言うのはおこがましい、勝ちたければやらなければならない」との指導を受け、全員が高い士気で稽古に取り組むことができました。
本講習会では、他県の選手と切磋琢磨し、稽古に取り組む姿勢や自己の技術を意見交換する等大変良い刺激を受けました。また、各先生方自身の剣道の感覚を分かりやすく言葉にしていただけることで、自己の技術を向上させることができました。
今回の講習会を終えて、現在よりも実力を向上させるとともに、私も自身の感覚を言葉にできるようさらに稽古をしていきたいと思います。
貴重な経験をいただきありがとうございました。