会長 片 山 外 一
剣道の理念「剣道は剣の理法の修錬による人間形成の道である」
福井県剣道連盟は戦後の混乱期から先輩方のご努力によって昭和28年1月に創立され、平成24年6月には一般財団法人に認可された競技団体であります。以来我々は福井県における剣道競技の普及・発展、並びに強化に努めて参りました。
昭和43年の福井国体での優勝、そして平成30年の”福井しあわせ元気国体”では長年に亘る強化事業の末、天皇杯・皇后杯、そして総合優勝を獲得しましたが、この事はまだ記憶に新しい所であります。また大方の予想を覆して福井県を総合優勝に導くことも出来ました。その試合運びについても全日本剣道連盟から、”近年まれに見る永く語り継がれる好試合であった”という講評を頂いた次第です。その後は国体に参加した若い選手を中心に更なる強化に努めており、徐々に成果も現れております。
さて、福井県剣道連盟として、剣道競技の伝承、競技力の向上が最重要課題でありますが、その大基は少年少女剣道の普及であることは申すまでもありません。我々は福井しあわせ元気国体の後も特に少年剣道委員会及び女性部の活動に力を入れる計画でしたが、残念ながらそのスタートの令和2年3月に新型コロナウィルス感染症の流行が始まってしまいました。WHOのパンデミック宣言、国の緊急事態宣言に続き4月からは福井県剣道連盟も全活動の停止を余儀なくされましたが、一方で6月には再開を目指し、全日本剣道連盟と共に「対人稽古再開に向けた感染拡大予防ガイドライン」を制定しました。
本県では関係各位の協力のもと安全対策を確認しつつ、令和2年9月から次第に剣道大会が行われるようになり、令和3年1月、6月には遂に福井県剣道選手権大会も無事に開催されました。このことからも剣道連盟の感染対策は極めて科学的かつ効果的であったと思います。コロナ対策としてワクチンの接種も進んで来ましたが、今後もウィズコロナ、ニューノーマルの時代が続くことが予測されておりますので、我々は万全を期して感染対策を継続する所存でおります。
福井県剣道連盟と各地区連盟、各練習場などの直近の活動につきましては是非HPをご覧頂きたいと存じます。女性の皆様や若いお母様方にも剣道競技は安心安全な競技であることをご確認いただき、お子様方の将来を託すことができる人間形成の道であるとご理解いただければ幸甚です。
令和4年1月
