剣道・居合道W七段は県内初の快挙!
越前市剣道連盟の大嶋雅典さん(76歳)が2025年6月27日(金)、茨城県土浦市の霞ヶ浦文化体育会館(水郷体育館)で開催された「全剣連 居合道六段・七段審査」で七段に合格されました。剣道・居合道の両道七段は県内初の快挙。剣道は教士七段、居合道は錬士七段。
大嶋さんは1949年生まれで現在76歳。埼玉県行田市出身で、その後転勤に伴い福井県へ移住し、現在越前市在住です。中学入学時より剣道を始め、高校でも剣道部に所属、大学では日本大学剣道部に所属。2009年に剣道七段に昇段し、現在は越前市武道館を中心に週4日稽古に励まれています。
大嶋さんと居合道との出会いは40歳の頃、剣道五段審査に挑戦するもなかなか合格できなった時期に、同じ越前市剣道連盟の松本敏夫先生(現 同連盟会長)の勧めで始めたのがきっかけでした。居合道で使う日本刀の重さは1kg以上で竹刀に比べ倍近くあります。大嶋さんはその日本刀を腕の力を抜き、手の内(指)の力だけで振る稽古を重ねられました。その手の内の技術を剣道に応用すると打突に冴えが生じ、剣道五段にも合格されました。その後剣道と合わせて居合道も週4日稽古を続けられています。
大嶋さんは普段、越前市武道館で剣道と居合道を稽古されていますが、同武道館が本年10月より改修工事に伴い1年間休館になることとなり、休館中は稽古時間が限られてしまうの何とか休館前の今回の審査会で合格したいという気持ちで稽古日数を週6日に増やし、1か月間集中的に稽古することで技に自信が持てるようになり審査会でも手応えがあったとのこと。
大嶋さんは今後も稽古を重ね、剣道では相手が本心から参りましたというような心を打つ剣道を目指し、また居合道では全日本居合道大会の七段の部に挑戦し、まず1勝を目指していきたいと抱負を語っていました。(記:県剣連居合道部事務局 長谷川祥平)