私は、北海道で小学3年から高校まで剣道をしていました。北海道の後輩の勧めで双子の息子達も小学3年から剣道を始めました。私はそれに同行する日々を楽しく過ごしてきました。
その息子達が高校進学を機に剣を置き、なんとなく寂しさを感じていた2年前、じゃあ私がやろうかな、子供たちも大きくなったし、キリのいい年齢になったし、と軽い気持ちで剣道再開を決意しました。
早速、息子達がお世話になっていた松岡少年剣道の会長さんに連絡。
「1名、剣道始めたい者がいるのですが」
「入団ですか?どうぞ、どうぞ、是非!」
「実は私なのですが…」
「え?…」
最初は小さな子供達と足捌き、素振りからスタート。そのうちに中学生とも稽古するようになりました。しかし、私の剣道脳は高校時代で止まったまま、身体は思うようには動かない、バラバラ、下手くそ。これではダメだ!と思い、武道学園に通い始めました。こちらも息子達がお世話になっていたご縁もあり、顔見知りの先生方は驚いていましたが、温かく迎え入れていただきました。また、福井市の稽古にも参加するようになり、私の剣道の幅が一気に広がりました。その甲斐あって、30数年ぶりに昇段することができ、さらには、都道府県対抗大会の予選に参加し、昨年は情けない反則負けでしたが、今年は福井代表になることができました。もちろんこれは、厳しく正しくご指導してくださる先生方と、共に稽古してくださる周りの方々のおかげです。大変感謝しています。都道府県対抗大会については、高校以来の全国大会、はるか昔すぎて大舞台のイメージが蘇らないのですが、チームに貢献できるよう今まで以上に稽古して(しかし、いい歳なので無理をせず)挑む所存です。
現在も松岡少年剣道の子供達、武道学園の皆さんと稽古しています。また、福井地区中学生稽古会にも参加しています。剣道を再開して知り合えた方々、北海道の恩師、先輩(まさかの再会、江指恵先輩)、後輩との交流の輪も広がり、大変充実した生活になっています。子供は「お母さん、剣道好きだね。これやっておくよ。がんばってね。いってらっしゃい。」と温かく送り出してくれます。何よりも家族の理解と協力のおかげで剣道ができることに感謝し、これからも楽しく続けていきたいと思います。
※右から3人目が松岡由佳さん