令和5年度の県剣道連盟の取り組み
専務理事 西川 譲
平素より会員の皆様には、県剣道連盟(以下、県剣連)へのご支援ご協力を賜り、心よりお礼申し上げます。県剣連は、総務企画部、普及部、強化選考部(成年委員会、高校委員会、中学委員会、少年委員会)、事業部、審査部、広報部、女性部、居合道部が、部長(委員長)と各委員の熱心な取り組みにより、本年度も諸事業が順調に遂行されています。
【本年度の新しい取り組み】
①新型コロナウイルス感染予防の各ガイドラインの改定
新型コロナウイルスが第5類に移行したことに伴い、「県剣連 対人稽古に関する感染予防ガイドライン」「主催大会実施にあたっての感染予防ガイドライン」「審査会感染防止ガイドライン」を県剣連医科学アドバーザー橋本智哉先生のご指導の下、総務企画部・事業部・審査部で改定しました。
②県実業団剣道大会の開催
福井県実業団柔剣道連盟の解散に伴い、昨年度より県実業団剣道大会は県剣連主催で実施予定でした。しかし、昨年度は新型コロナウイルス感染予防のために中止としました。今年度は10月29日(日)に事業部が中心となって開催します。
③ホームページの活用
広報部の取り組みにより、今年度から講習会等への参加申し込みをホームページの申し込みフォームを活用して行えるようになりました。現在、来年度からの実施に向けて、審査部と広報部、事務局でホームページからの「段位審査会申込」と金融機関からの振り込みによる「受審料・登録料」の納入方法について検討を重ねています。
④「体験教室」の開催
新型コロナウイルス感染拡大により不特定多数の人を対象にした普及活動を、ここ数年自粛して来ました。しかし、今年度からは活動を活発化していく方針です。各地区からのご要望があれば、普及部委員が出向いて「体験教室」も実施します。連盟事務局までご連絡ください。
⑤「居合道」段位審査会(初段から3段)の開催
これまで、本県には居合道段位審査会審査員の資格保持者が定数に達していませんでした。そのため石川県から審査員を招聘して「居合道段位審査会」を開催したり、石川県剣道連盟に依頼して石川県の居合道審査会を受審したりしていました。今年度、有資格者が揃い「居合道段位審査会(初段から3段)」が出来る陣容となりましたので、「福井県剣道連盟居合道段位審査規則」を制定し、来年度からの実施に向けて準備を進めています。
⑥強化選考部の取り組み
強化選考部では、各委員会がそれぞれに強化に励んでいます。成年委員会は、昨年11月に鹿児島国体強化指定選手を選抜し、男子は毎週木曜日に、女子は毎週月曜日または火曜日に強化稽古を実施しています。6月には選手を決定して県外遠征等を実施し、今年度こそ国体での入賞をと頑張っています。高校委員会も、昨年11月に鹿児島国体強化指定選手を選抜し、強化練習会や強化遠征を実施し、北信越国体を突破して鹿児島国体での入賞を目標に稽古に励んでいます。中学委員会は、県スポーツ協会のジュニア育成強化事業を利用して、錬成会等を開催しレベルアップを図っています。また、9月の全日本都道府県対抗少年剣道大会の入賞に向けての強化活動にも力を入れています。少年委員会は、2月のジュニア強化剣道大会上位入賞者を対象とした月1回の強化練成会を実施するとともに、6月の県少年剣道錬成大会では、都道府県大会代表選考会の部を新たに設け、ベスト8の選手から選手を選考し、大会入賞に向けての取り組みを実施しています。
⑦女性剣道人口の拡大について
これまで新型コロナウイルス感染拡大予防の為、女性が集い積極的に剣道活動をすることが困難な状況でした。しかし5月に新型コロナウイルスが第5類に変更になりましたので、女性部松井部長を中心に活動を活発化しており、講習会や練習会への参加者も少しずつ増えつつあります。今後、女性部と連携し、少年(女子)剣道、中学校女子剣道人口が増えるような取り組みを考えていくと同時に、高校卒業後に女性剣士が剣道を継続できるような環境作りも進めていきたいと考えています。
本年度は、県剣連創立70周年の記念の年にもあたります。更なる県剣道界の発展の為に、皆様からの一層のご協力・ご支援をお願いいたします。