第70回全日本剣道選手権大会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
第70回全日本剣道選手権大会
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2022年11月3日(木・祝)
会場 日本武道館
東京都千代田区北の丸公園2-3

全日本剣道連盟主催の「第70回全日本選手権大会」が2022年11月3日(木・祝)、東京都の日本武道館で全国各都道府県代表の64人が出場し、トーナメント戦で行われました。本県からは昨年度準優勝の林田匡平選手(丸岡高校教員、五段)が出場、3回戦で延長の末残念ながら敗れましたが優秀選手賞を受賞しました。優勝は村上哲彦選手(愛媛県、愛媛県警察)で初優勝、準優勝は安藤翔選手(東京都、国士舘大学教員)、3位は矢野貴之選手(東京都、警視庁)と池田虎ノ介選手(福岡県、筑波大学学生)。前回覇者の星子啓太選手(東京都、警視庁)は1回戦で敗れました。

【林田選手の結果】
▽1回戦
林田匡平 メ、メー    権丈文生(愛知県)

▽2回戦
林田匡平 メ、メー    松尾大樹(長崎県)

▽3回戦
林田匡平   メーメ、反 大谷 昇平(福島県)

【優秀選手】
大谷昇平(福島県)
松本和明(香川県)
山下雄輔(三重県)
中澤公貴(高知県)
林田匡平(福井県)
松﨑賢士郎(茨城県)

【第70回全日本剣道選手権大会に出場して】  林田匡平

この度第70回全日本剣道選手権大会に出場させていただき、ベスト16という結果を残し、優秀選手の表彰をいただくことができました。これも日頃より指導していただいた先生方、支えてくださった方々のお力添えがあってこそのことだと感謝しております。
昨年準優勝、過去2度3位に入賞させていただいており、今回こそは必ず優勝するという決意を持ち、例年以上に稽古に熱心に取り組み試合に臨みましたが、力及ばず3回戦で福島県の大谷選手に敗れてしましました。敗れた決まり手は、竹刀を落としてしまったことによる反則でした。そこに至るまでの試合の展開において、終始「先」をとられた試合内容であったことが最後のミスにつながってしまったと感じております。
10月に行われた栃木国体では、1回戦北海道に勝利し、2回戦では東京をあと1歩のところまで追いつめる試合展開となりました。福井国体が終了し4年目となりますが、福井県の剣道のレベルは確実に向上していることを実感しました。福井国体で得たものを今後もさらに強化につなげていくことができたらと思っております。
私自身、今回の結果の悔しさを忘れることなく、この大会で優勝するという強い決意で今後より一層精進して参りたいと思います。また指導者としまして後進の育成に全力を尽くし、福井県の剣道を盛り上げていきたいと思います。今後も変わらぬご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

【第70回全日本剣道選手権大会を観戦して】  常務理事 堀江範雄

2022年11月3日(木・祝)、今年も武道の聖地、日本武道館において剣道日本一を決める「全日本剣道連連盟設立70周年記念 第70回全日本剣道選手権大会」が開催された。本県連盟役員及び応援として西川専務理事、山本常務理事、私(堀江)の3人が上京し観戦した。新型コロナ感染症対策が徹底される中、有観客で実施された。記念大会であることから皇族で剣道五段の瑤子女王殿下がご臨席された。開会式で網代会長の挨拶の後、瑤子女王から「以前の大会状況にはまだ遠いが、訓練の制限がある多数の警察官の出場と、観客を入れて大会が開催されることは大変喜ばしい。選手はこの武道館で日本一を目指して欲しい」とのお言葉があった。
試合が開始されたが、昨年度優勝の星子選手(警視庁)、過去の覇者の西村選手(熊本県警)や國友選手(福岡県警)、また優勝候補選手の宮本選手(警視庁)等が初戦または2回戦で次々と敗退する波乱?の展開となった。
本県代表で前回準優勝の林田匡平選手は、1回戦が愛知県代表で県警特練員の権丈選手。お互い立ち上がりこそ探りを入れながの状況が続いたが、林田選手が飛び込みメン2本を決めて快勝した。この時我々の目には相手に竹刀が当たっているのが分からないくらい、打突の冴えと体の切れが大変良く、今日は調子が良いと感じた。
2回戦は長崎県代表で県警の特練員で松尾選手。試合開始早々飛び込みメンが決まり先取、2本目も相手が逆胴を打ってくる瞬間を素早くメンを痛打し快勝した。試合時間も短く観客からは「林田選手の体の切れが抜群だ、これは優勝するのでは?」との声が聞こえて、我々もそう感じた。
3回戦は福島県代表で県警特練員の大谷選手。なかなか攻め込んで来なくタイミングが合わせづらい剣風で、タイミングの合わないメンを先取される展開となったが、林田選手は慌てることなく豪快にメンを取り返し勝負となった。途中林田選手は厳しい判定と思われたが鍔競り合いからの分かれの反則をとられ、延長戦に入った。林田選手の素早い技がいつ炸裂するかと思っていたが、相手と接触する間際に竹刀を叩かれ竹刀が飛び、2回目の反則で1本取られ惜敗、思いもよらない結果となり会場はどよめいた。大変残念であり、林田選手には掛ける言葉もなかったが、大変立派な試合であったと思う。来年こそは「捲土重来」で頑張って夢を叶えて頂きたいと、林田選手のファンはそう思っていることであろう。
今回私が感じたことは、「試合に絶対ということはない。何が起こるか分からない。勝つことは並大抵ではない。しかし、誰にでも全日本で優勝するチャンスはある」ということ。それには全て事に対して精進しなければならないということである。
環境が整っているから勝てるのではない。その状況でいかに努力するか。「勝ちに不思議な勝ちあり。負けに不思議な負けなし」。目に見えない努力が必要であると再確認した次第である。

 

 

 

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