第34回全国健康福祉祭 剣道交流大会(ねんりんピックかながわ2022) | 福井県剣道連盟

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行事案内
第34回全国健康福祉祭 剣道交流大会(ねんりんピックかながわ2022)
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2022年11月13日(日)14日(月)
会場 伊勢原市体育館
神奈川県伊勢原市西富岡320

3年振りの開催となった「第34回全国健康福祉祭 剣道交流大会(ねんりんピックかながわ2022)」が2022年11月12日(土)~14日(月)、神奈川県伊勢原市の伊勢原市体育館で開催され、本県からは4月の県予選会で選出された八幡喜己選手(福井地区)、田中秀幸選手(福井地区)、的矢俊昭選手(南条地区)、舩田久三郎選手(福井地区)と、監督兼任で吉田淳夫選手(三方地区)の5選手が福井県チームとして出場。予選は4チームによるリンク方式のリーグ戦で、相模原市と京都市と対戦。善戦ながらも2敗し予選3位、決勝トーナメントには進出できませんでした。
試合結果は以下の通りです。

▽予選リーグ 8ブロック
福井県           相模原市
八幡     ― メ    上原
田中   コ ―      新井
的矢   コ ― コ、メ  兒玉
舩田   メ ― ド、メ  吉田
吉田   メ ―      福島
4/2             5/3

福井県           京都市
八幡     ― メ、コ  石田
田中 メ、メ ― メ    岸原
的矢     ― メ    崇進
舩田    引き分け    草木
吉田    引き分け    音川
2/1             4/2

【予選リーグの結果】
1位 相模原市 5勝、11本
2位 京都市  4勝、8本
3位 福井県  3勝、6本
4位 高知県  1勝、3本

「ねんりんピックかながわ2022」に出場して  田中秀幸

「本県では、心身の状態は健康と病気の間を連続的に変化するものとして捉え、この全ての変化の過程を表す概念である『未病(ME-BYO)』の改善に取り組んでいます。スポーツに取り組み、健康のすばらしさを発信することにより、未病への意識を高め、笑顔があふれる健康長寿社会を目指しましょう」
これは「ねんりんピックかながわ2022」総合開会式での、黒岩祐治神奈川県知事の挨拶です。過去最高の32種目の競技等を行う第34回全国健康福祉大会が3年ぶりに開催されました。総合開会式は横浜アリーナで行われ、黒岩知事をはじめ司会者に榊原郁恵、国歌の独唱に河村隆一、アトラクションのダンスの振り付けにラッキー池田、そしてモニュメント点灯セレモニーに草笛光子など、テレビ等でなじみの歌手や俳優が次々に登場し、全国各地からの参加者を歓迎していました。
剣道競技は11月13日(日)~14日(月)の2日間にわたって、伊勢原市体育館で行われました。大会には47都道府県と17政令指定都市から計67チームが参加しました。競技方法は、4チームまたは5チームごとの16ブロックに区分けしてリンク方法による予選リーグ、各ブロックの1位チームによる決勝トーナメントです。
福井県チームは、先鋒:八幡喜己、次鋒:田中秀幸、中堅:的矢俊昭、副将:舩田久三郎、大将:吉田淳夫で参加し、相模原市(神奈川県)、京都市(京都府)の2チームと対戦しました。
初戦は相模原市と対戦しました。先鋒八幡は、長身の相手に対して逆胴など多彩な技を繰り出すものの、相手が剣先を低くして小手を意識させる攻めに苦しみ、手元を固く守ったところをメンに乗られました。次鋒田中は、相手が手元を浮かせる瞬間をとらえてコテを取り、その後の相手の反撃をしのぎました。中堅的矢は、試合開始早々に相手の竹刀を払ってコテを取りチームを大いに盛り上げましたが、相手にコテを取り返され、勝負の3本目に相手の手元が浮いたところのドウが不十分となり、その振り返り直後をメンに乗られました。副将船田は、相手との間合いを測りつつメンを繰り出すものドウを返されましたが、コテからのメンに乗って取り返しました。その後一進一退の攻防が続き、最後はメンに乗られました。大将吉田は、相手のやわらかい竹刀さばきに警戒しながらも、果敢に上からの力強い技を繰り出し続け、試合終盤に相手の一瞬の隙をつきメンを取りました。
次に、京都市と対戦しました。先鋒は、相手の落ち着いた構えを崩そうと思い切ってメンを取りにいったところをかわされてメンに乗られ、さらにコテを取られました。次鋒は、相手がコテを打ってくるところを摺り上げメン、その後メンを返され、しばらく攻防が続きましたが、相手の技が尽きた隙を捉えてメンを取りました。中堅は、相手の攻めをうまくかわしながら試合を進めるものの、中盤に攻めの強さに耐えかねたところをメンに乗られました。副将は、長身の相手に対して慎重にメンを攻め、出てくる瞬間を捉えたかに思えた場面もありましたが、不十分との判定か旗は上がらず、引き分けとなりました。大将は、相手の表からの強い攻めに対して苦しみながら、メンに乗ってくるところを返しドウで応戦しましたが、両者決まらず、引き分けとなりました。
チームは相模原市、京都市のいずれにも破れ、決勝トーナメント進出とはなりませんでした。ただ試合時間いっぱい戦うなど、それぞれの選手が持ち味を出し切っていました。4月の予選会で選考されて以降、石川県での練習試合への参加や全員そろって数回の練習を行うなど、精進を重ねてきた結果が発揮できた内容であったと自負しています。なお福井県に勝った2チームは、高知県との対戦にも勝利して2勝同士となりましたが、福井県との勝ち数が決勝トーナメントへの分かれ目となり、相模原市が進出しました。
予選敗退が決まり観覧席で観戦していると、小さな男の子と女の子を連れた夫婦の姿がありました。奥さんの父親であり、子どもたちの「じいじ」である選手の出番を待っているとのことでした。子や孫が「じいじ」を選手として応援するという「人生100年」の時代の風景がありました。
他県の選手にねんりんピックの選考会について伺うと、多数の参加者があり厳しい選考になるとのことでした。本県では4月の初めに選考会が行われていますが、他県に比べ参加者が少ないように思います。
本県においてもねんりんピック参加要件を満たしながら、日々剣道の稽古に励まれている方々が多数いらっしゃると思います。その方々が「未病」に対する意識を高めて剣道に取り組みながらも、お子さんやお孫さんに応援してもらえる大会へつながる予選会へ参加されることを願いつつ、「ねんりんピックかながわ2022大会」の記録とします。

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