第 71 回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

行事概要
開催日
令和5年4月29日(土)
会場
エディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館)
結果

第 71回 全日本都道府県対抗剣道優勝大会

試合結果は次の通りです。

1回戦
福井                         佐賀
先鋒  ☓ 笠嶋   ー メ  稲富 ○
次鋒   中村  引き分け    小川
五将  ☓ 冨田   - ド  川﨑 ○
中堅  ○  林田コ、メ ー   櫻木 ☓
三将  ☓ 小谷  ー メ、コ 松石○
副将    畑    引き分け    中島
大将    松井  引き分け   川崎

※1対3で負け、1回戦敗退

第71回全日本都道府県対抗剣道優勝大会を終えて(観戦記)
監督   鈴木 秀典
4月29日(祝)、標記の大会が大阪市のエディオンアリーナにおいて開催されました。本県選手は昨年度の前回大会(第70回)から7人中6人の選手が入れ替わり、気持ちを新たにして大会に臨みました。1回戦の相手は、来年度(令和6年度)に「国スポ(国体)」を控える佐賀県で、当然強化が進んでおり、激戦になることが容易に察することができました。
先鋒(高校生)は丸岡高校3年の笠嶋選手で、立ち上がりから高校生らしい激しい試合展開が続きました。両者譲りませんでしたが、試合終盤につば競り合いから相手選手に引きメンを奪われ1本負けを喫しました。次鋒(大学生)は明治大学3年の中村選手です。相手選手は中央大学に在籍し、これまで幾度となく試合や稽古を重ね、お互い手の内を知る間柄です。その中でも引きメンや飛び込みメンといった惜しい技を繰り出しましたが、審判には認めてもらえず引き分けとなりました。五将(一般35歳未満)は福井刑務所の冨田選手で、相手の川崎選手は元警視庁で国体優勝経験もある実力者です。冨田選手は緊迫した攻め合いの中から身体能力を活かした惜しい技を繰り出しますが、相手選手も易々とは打たせてはくれず、中盤、冨田選手の放ったメンに「抜き左(逆)ドウ」を合わせられ、1本負けを喫しました。0-2と劣勢なったところで、中堅(教職員)は丸岡高校教員の林田選手が出場しました。試合開始直後から若干引き気味の相手選手に対して、「そうはさせぬ!」と徐々に攻勢を強め、程なくコテと引きメンを奪い、圧巻の2本勝ちを収めました。三将(警察職員)は県警機動隊の小谷選手が出場しました。開始早々、引きメンを奪われてしまい、その後取り返そうと足を使い前に出ますが、手元の浮いたところにコテを奪われてしまい、2本負けを喫しました。1-3ともう後がないところで、副将(一般35歳以上)は自営業の畑選手が出場しました。なんとか1本をもぎ取ろうと、素早い動きとともに上へ下へと攻め込みますが相手も試合巧者であり、ことごとく技を潰され、そのまま時間が経過し引き分けに終わりました。この時点で本県チームの敗戦が決まってしまいましたが、次への新たなスタートに向け、敦賀気比高校教員の大将(50歳以上教士7段以上)松井選手に最後を締めくくっていただきました。試合開始早々、松井選手が大きく間合いを詰め、コテからメンを放ち相手の打突部位を捉えますが、審判には認められませんでした。その後は大将戦らしい、緊迫した間合いからの攻防が随所に見受けられましたが、お互い決め手はなく引き分けに終わりました。
結果、佐賀県に対して1ー3で破れ、2回戦に進むことはできませんでした。選手たちは負けはしたものの堂々とした戦いぶりを見せてくれ、次に繋がる良いきっかけになったと感じております。しかし、試合内容を振り返ってみると、本県のスーパーアドバイザーである佐藤成明先生や髙橋俊昭先生が常におっしゃっている「攻撃は最大の防御である」といった部分に疑問が残る結果となりました。それをしっかり体現できるよう今後稽古に励みたいと思いますので、今後とも機会ある稽古や試合において、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いいたします。