福井県知事杯 第18回福井県剣道選手権大会
県剣連は2021年6月27日(日)、福井県立武道館で「福井県知事杯 第18回福井県剣道選手権大会」を開催しました。男子は林田匡平選手(学剣連)が3年ぶり3回目の優勝、女子は大西ななみ選手(学剣連)が2年ぶり3回目の優勝を果たしました。
県内の各地区連盟と各団体から選出された男子21人、女子20人がトーナメントで知事杯を競いました。林田選手は2021年11月3日(水・祝)に東京都の日本武道館で開催される「第69回全日本剣道選手権大会」、大西選手は2021年9月19日(日)奈良県のジェイテクトアリーナ奈良で開催される「第60回全日本女子剣道選手権大会」の県代表選手として、それぞれ選考されました。試合結果は以下の通り。
【男子の部】
優勝 林田匡平(学剣連)※選手権出場は2年連続4回目
2位 辻内勇介(福井地区)
3位 楠原北斗(福井地区)
3位 梅田圭仁(学剣連)
【女子の部】
優勝 大西ななみ(学剣連)※選手権出場は4年連続7回目
2位 梅原陽乃(越前地区)
3位 木村真理子(敦賀地区)
3位 菅谷歩未(敦賀地区)
福井県剣道選手権大会を観戦して
(審判長/教士八段)堀江範雄
今回もコロナ過の中、昨年同様“無観客”での開催で、歓声のない寂しい大会となった。開会式前に審判員及び選手全員で「新型コロナウイルス感染症が収束するまでの暫定的な試合、審判法」の講習会を実地、意思の統一を図り、それぞれの立場で試合に臨んだ。
出場選手の不参加も若干あったが、各地区剣道連盟・団体から男子21名、女子20名の精鋭が出場、女子は9月19日(奈良県)、男子は11月3日(日本武道館)で開催される全日本選手権大会の出場権を獲得すべく鎬を削った。試合内容は、昨年度より鍔迫り合いからの反則行為も少なく、前に思いっ切り打突する剣道が中心となり、気迫、躍動感あふれる試合が展開され、無観客が大変残念に思った次第である。
【女子の部】
前年度の覇者で、前年度全日本女子剣道選手権大会ベスト8の大西ななみ(学剣連)を誰が打ち負かすかが注目された。1回戦から白熱した試合が続き、ベスト4には大西ななみ(学剣連)、木村真理子(敦賀地区)、菅谷歩未(敦賀地区)、梅原陽乃(越前地区)が勝ち上がり、大西以外の3選手は全員現役の敦賀高校剣道部員で、正に「師弟対決」、誰が先生を倒すかが更に注目を集めた。決勝戦は、準決勝で木村をメンで下した大西と、同じく菅谷をコテで下した梅原の対戦となった。大西は前半から軽快な動きでメンを先取、その後も果敢に攻め入りメンを連取、2本勝ちで勝利した。梅原も善戦したがあと一歩及ばず、結果的には大西の貫録勝ちで、実力差を見せつけられた。とは言っても高校生の梅原は第2位で大健闘、将来が楽しみな選手である。
【男子の部】
女子同様、前年度覇者で前年度全日本選手権大会第3位入賞の実力者林田匡平(学剣連)を負かすものが現れるかと注目された。ベスト4には林田匡平(学剣連)、楠原北斗(福井地区)、梅田圭仁(学剣連)、辻内勇介(福井地区)が勝ち上がり、林田の連覇を阻むものがいるのか、注目された。決勝戦は、準決勝で福井工大ナンバー1の楠原をメンで下した林田と、同じく準決勝で梅田を相メンで制した上段構えで刑務官の辻内との対戦となった。試合は辻内が上段からメンを打ち込むが決められず、林田が鮮やかにコテを決めて連覇を飾った。
【総括】
女子については、高校生が気迫溢れる試合を展開し頑張った。今後も更に大西先生の指導の下、一層努力して稽古に励み、実力をつけて師を負かせて欲しいものである。男子については、今回も職業上の制約で警察官の出場が無く、大変残念であった。次回は出場して大会を盛り上げて欲しいものである。
全日本選手権大会・同女子選手権大会に出場する林田匡平選手、大西ななみ選手については、勝手とは承知しているが「アベック優勝を!」と県剣連上げて応援し期待もしている。またそのの実力は十分備えているので、ぜひ頑張っていただきたい。健闘を祈ります。今回優勝出来なかった選手は「捲土重来」、次回は自分が優勝するんだという強い気持ちで、今後の稽古に精進していただきたいものです。
最後にこのコロナ過の中で大会開催が危ぶまれる中、開催にご尽力いただいた各地区連盟、審判員、係員及び選手のご協力に対し、心より感謝申し上げます。またコロナウイルス感染者を出さずに大会が無事終了できましたこと、重ねて御礼申し上げます。本等にありがとうございました。
来年度こそ、本大会が盛大に開催されることを願うばかりです。