特別国民体育大会 剣道大会 | 福井県剣道連盟

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行事案内
特別国民体育大会 剣道大会
  • 剣道
  • 試合
行事概要
開催日 2023年10月8日(日)10日(火)
会場 霧島市牧園アリーナ
鹿児島県霧島市牧園町宿窪田2992

少年男子5位入賞、成年男子も5位入賞!

今大会は、令和2年度に開催予定であった第75回国民体育大会が新型コロナウイルスの感染拡大により延期となったことに伴い、今年度「燃ゆる感動かごしま国体」の大会愛称のもと、鹿児島県で開催されました。剣道競技は霧島市で行われ、本県からは少年男子、成年女子、成年男子の3種別が出場しました。
試合結果は次の通りです。

【少年男子】
▽1回戦
福井            北海道
先鋒  佐野   引き分け 佐藤
次鋒  山下   引き分け 小林
中堅 ○笠嶋 メ、メー   菊地
副将  本島   引き分け 上村
大将  森    引き分け 石川
※1-0で勝ち

▽2回戦
福井              熊本
先鋒  佐野 コ 引き分け メ 石橋
次鋒  山下   ー コ、コ  立山○
中堅  笠嶋 メ ー メ    谷
副将  本島   ー メ    佐藤○
大将  森  コ ー メ、ド  石田○
※0ー3で負け ベスト8 第5位入賞

【成年女子】
▽1回戦
福井            熊本
先鋒  大西  引き分け  西尾
中堅  細川  ー コ、メ 渡邉○
大将  山田  引き分け  滝本
※0-1で負け

【成年男子】
先鋒  中村翔太郎(明治大学)
次鋒  林田匡平(丸岡高教員)
中堅  鈴木秀典(福井県警察)
副将  松井宏文(敦賀気比高教員)
大将  小辻淳二(三方中教員)

2回戦からの登場となった本県成年男子は昨年度優勝の栃木県と対戦し、3対2で勝利し勢いづきました。次の3回戦は昨年度5位入賞の大分県と対戦し、3対1で勝利しベスト8入りを果たしました。準々決勝では福岡県と対戦し、先鋒が引き分け、次鋒が2本勝ちしましたが、中堅、副将、大将の気迫あふれる必死な戦いも、一歩及ばず敗退しました。準決勝には進出できませんでしたが、普段の地道な強化稽古が実り、5位入賞(ベスト8)を果たし、全国に本県成年男子の実力を示すことができました。結果は次の通りです。

▽2回戦
福井             栃木
先鋒 ○中村 コ、メ ー コ 大平
次鋒 ○林田 メ、メ ー   入江
中堅  鈴木 メ ー メ、メ 松澤○
副将  松井  ー メ、コ  藤田○
大将 ○小辻 メ、コー メ  高浜
※3-2で勝ち

▽3回戦
福井             大分
先鋒  中村 メ ー メ   宇野
次鋒 ○林田 コ、メ ー   菅田
中堅  鈴木  ー メ、メ  姫野○
副将 ○松井 反 ー     宇都宮
大将 ○小辻 コ、コ ー コ 堀
※3-1で勝ち

▽準々決勝
福井               福岡
先鋒  中村  メ  ー コ   池田
次鋒 ○林田  メ、メ ー メ 國友
中堅  鈴木  メ ー メ、コ 久保山○
副将  松井    ー ド   本多○
大将  小辻    ー コ   蓮尾○
※1-3で負け ベスト8 第5位入賞

■大会所感 成年男子監督 山本英俊
昨年度の栃木国体では1回戦で北海道に勝利したものの、2回戦の東京都(警視庁)にはわずかに及ばず、実に悔しい敗戦を経験しました。この雪辱を果たすべく、本県選手団は、礼法等の基礎・基本から気を充実させ、堀江強化部長のご指導の下、発声や有効打突のレベル向上を目的とした強化稽古(毎週木曜)や県外強豪選手との練習試合を積み重ねてきました。その結果、選手の士気は現地入りする前から非常に高いものがありました。また、会場ではスーパーアドバイザーの佐藤成明先生や高橋俊昭先生、相模利朗先生から一戦一戦力強い激励のお言葉をいただき、益々気力を充実させて本番に臨むことができました。
2回戦の栃木戦では、先鋒中村選手が立ち上がりに攻め込まれコテを先取されたものの、落ち着いて相手の起こりに鮮やかな出コテと相メンを制して2本勝ち。続く次鋒林田選手は、細かく足を使いながら相手の動きを冷静に見定めつつ、つば競り合いからの引きメンと相手の突きに対して下がりながらメンを決めて2本勝ち。続く中堅鈴木選手も中心の取り合いから思い切って攻め込み、豪快な飛び込みメンを先取しましたが、打ちに出たところを抜かれてメンを2本取られ、惜しくも敗退。副将の松井選手は、終盤まで果敢に間合いを詰めて相手の機先を制し、狙いを定めさせない状況でありましたが、引きメン、及び攻められて手元が浮いたところでコテを取られて2本負け。この時点で勝ち数、取得本数ともに同数となりました。大将戦となった小辻選手と敵陣の大将の試合は、重厚な攻め合いから始まり、攻め続けて相手が居ついたところで、つば競り合いから引きメンを先取しました。その後、相手は取り返そうと必死に攻め込んで来たため、それをかわし防いでいましたが、中盤でメンを打たれて、最後の1本勝負となりました。ここで終盤小辻選手は、闘志溢れる気勢を奮い起こしてしっかりと攻めを立て直し、相手が間を詰めてメンに出てくるところで相手の技を見透かしたように切れのあるコテを決め、3回戦進出を果たしました。
大会2日目第1試合の3回戦の大分戦では、先鋒中村選手が試合前半に遠間からメンに仕掛けたところをメンで合され先取されましたが、その後も冷静に相手の出方を探りながら思い切りの良い技を繰り出し、終盤に鮮やかな引きメンを決めて引き分け。次鋒林田選手は、鋭い攻め込みで相手の手元を浮かし、切れのあるコテを先取。その後、しばらく間合いの攻防があり、今度も鋭い攻め込みで相手を崩し、目にも止まらぬ速さで豪快なメンを決めて2本勝ち。続く中堅鈴木選手は、引きメンと間合いを詰めたところでメンを取られ2本負け。この時点で勝ち数、取得本数ともに同数となりました。副将の松井選手は、軽快な足さばきで思い切りの良いメンや返しドウなど、積極的に技を繰り出しました。有効にはなりませんでしたが、相手の不当なつば競り合いの反則2回で1本を先取し、そのまま相手の技を有効にさせず、時間切れで1本勝ち。勝ち数をリードして迎えた小辻選手と敵陣の大将は激しい気争いの中、しっかりと間合いをとり、相手の技に対して空を切らせていましたが、消極的であるとのことで時間空費の反則を取られました。その後、相手が焦ってメンに出るところをコテで先取しました。しかし、相手はその後もじりじりと間合いを詰めて小辻選手が防ごうとする隙にコテを打たれました。勝負となり、小辻選手の攻めが一瞬早く、それに対してメンに出てくるところで鋭くコテを打ち、見事に準々決勝進出を決めました。
準々決勝の福岡県戦では、先鋒中村選手が筑波大学の池田選手と対戦し、激しい打ち合いとなりました。同年代の強豪選手との対戦経験が豊富な中村選手は、相手の出頭や居つきを狙って技を展開し、相手のツキに対して出頭メンを先取しました。その後、相手の攻めに対してメンに出たところでコテを打たれました。終盤は互角の攻防で、そのまま時間切れとなり、引き分け。続く次鋒林田選手は、全日本選手権優勝経験者でもある福岡県警の國友選手と対戦し、相手を崩していこうとするお互いの激しい気争いと一瞬を捉えようとする技と間合いの攻防があり、見ている側もとてもハラハラする展開でした。中盤でお互いが打ち間に入り、気がぶつかった瞬間、相手のメンが早く先取されました。その後、林田選手が鋭く間を詰め、相手が居つき防御しようとした隙に、これもまた目にもとまらぬ速さで裏から豪快なメンを取りました。勝負となり、林田選手の攻めが圧倒してくると、今度はつば競り合いから鮮やかな引きメンを決め、2本勝ちしました。続く中堅鈴木選手は、修猷館高校教員の久保山選手と対戦し、立ち上がり間を詰めて相手のメンに対して返しドウをタイミング良く打ちましたが、相手のメンを確実に防ぐことができず、惜しくもメンを先取されました。その後も鈴木選手は先に間合いを詰めて機会を狙い、中盤で豪快に相メンを制しました。終盤で不当なつば競り合いの反則を取られると、今度は先につば競り合いを解消しようと引いた後に先に攻め込まれ、手元が浮いた瞬間にコテを打たれて惜しくも敗退。この時点で勝ち数、取得本数ともに同数となりました。副将の松井選手は、福岡県警の本多選手と対戦し、お互いが充実した気勢で中心を取り合いながら松井選手の思い切りの良いメン技や相手の技を有効にさせない立ち回り等、優勢に試合が展開される中、中盤で幾度かつば競り合いからお互いが間合いを取った後、松井選手のメンに対して返しドウを先取されました。その後、松井選手の引きメンが相手の面を捉えましたが、惜しくも有効とならず、時間切れとなり、1本負け。後を追いかける形となった大将の小辻選手は福岡県警の蓮尾選手と対戦し、立ち上がりにじりじりと間合いを詰め浮かせコテを放ちましたが、惜しくも部位をとらえきれずに有効とはなりませんでした。この後も機先を制する攻めで相手を再三にわたって崩し、ツキなど実に有効に近い技を出しましたが、終盤にメンに出た後コテを打たれそのまま時間切れとなり、準決勝進出は惜しくもかないませんでした。
会場には、福井県スポーツ協会の本部役員の方々や福井県立武道館小林館長も連日駆けつけてくださり、激励していただきました。佐藤先生、高橋先生、相模先生、また全国各県の役員や選手の皆さんからも昨年度の栃木国体に続く健闘を称える温かいお言葉を頂戴しました。高橋先生や相模先生からは、試合内容についての厳しくも温かいご指導、及び今後の強化に関するご教示を賜りました。今回の成果をもとに来年の佐賀国民スポーツ祭の入賞に向けて、本県関係者が一丸となって強化稽古に取り組んでいきたいと考えております。関係者の皆様にはこの場をお借りして改めて心から感謝申し上げます。

 

 

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