とこわか剣道大会

行事概要
開催日
令和3年11月21日(日)
会場
三重県立ゆめドームうえの
結果

今秋、中止になった三重国体の代替大会「とこわか剣道大会」(主催/三重県剣道連盟)が2021年11月21日(日)、三重県伊賀市の「三重県立ゆめドームうえの」で開かれ、福井県の成年男子チームが3位に入賞しました。
成年男子には11県から12チームが出場。
福井県チームは予選リーグで栃木県、愛知県を破り1位で突破。準決勝で三重県Bに1―2で惜敗しました。結果は下記の通りです。

▽予選リーグ
福井県 7/3 ― 5/2 栃木県
福井県 6/3 ― 1/0 愛知県

▽準決勝
福井県 ― 三重県B
先鋒 谷口 ― ド 和田
次鋒 林田 メメ ― 伊藤
中堅 西川 ド ― メメ 糸島
副将 小辻 メ ― ド 川嶋
大将 山本 × 玉置
4/1 ― 4/2

 

【観戦記】
強化・選考部長 柳原潤一郎

三重県で開催予定であった「令和3年とこわか三重国体」がコロナ感染の影響で中止となったため、代替大会として三重県剣道連盟が主催となり、標記の大会が開催されました。種目は成年の部のみで、本県は男子の部に出場。参加したのは三重県をはじめとする東海地区をとその近隣県、および令和4・5年の国体開催県の12チーム(三重県のみA・B2チーム)でした。
大会は3県による予選リーグと、予選を1位で勝ち上がった4チームのトーナメントで争われました。本県は予選リーグ初戦で次年度国体開催地の栃木県と対戦しました。栃木県の先鋒はインターハイ個人優勝の実績を持つ大平選手です。対する谷口選手は相手の攻撃を見極めるように慎重に試合を運んだものの、中盤にメンを先取されます。大平選手がさらにメンに来ますがここに鋭いコテを決めて勝負に持ち込みます。簡単に試合を終わらせないという谷口選手の気持ちが表れた一本でしたが、終盤メンを奪われ先行を許します。次鋒林田選手はこの日も動きがよく、2本勝ちして本数でリードし、続く中堅西川選手、副将小辻選手がともに勝ちを納め、大将山本選手は1本1本からの勝負で敗れたものの、幸先よいスタートを切りました。2戦目は愛知県との対戦です。谷口選手が引き分けの後、林田選手、西川選手、小辻選手が何れも2本とり、山本選手もよく攻めた結果の引き分けでトーナメント進出を決めました。準決勝は地元三重Bチームと対戦。谷口選手は優勢に試合を運びましたが、終盤にドウを取られて一本負け。この日好調の林田選手は鮮やかにメンで2本勝ちします。西川選手は1本1本からの勝負となり、追い込んだところでコテを決めたかに見えたものの相手の返したメンに旗が上がり、残念な敗戦となりました。小辻選手は見事なメンを先取し、さらに猛攻を仕掛けますが有効打とはならず、前に出たところをドウに返されて引き分け、大将山本選手も充実した気迫で果敢に勝負に挑みますが、ここも引き分けに終わります。残念ながら1―2での敗退となりましたが、見事に3位入賞を果たしました。決勝は地元開催に向けた長年の強化の成果を発揮した三重県Aと同Bの対戦となり、三重県Aが優勝に輝きました。
今大会の予選リーグの結果を分析してみると、本県の成績は総勝者数6、総取得本数13で、これは決勝に進出した三重県A、同Bや、同じく予選2勝で3位入賞した鹿児島県を上回り、参加12チーム中最高の成績です。今大会への出場が決まった後、大将山本選手の呼びかけで本番までの約1か月間に計11回の強化練習を計画し、「攻めからの打突」を意識して稽古に取り組んできましたが、今回の3位入賞はその成果が表れたものと感じます。平日夜8時からの練習でも、遠くから集まった選手をはじめ、指導にあたっていただいたコーチ陣、稽古相手として参加いただいた強化選手の皆さんに感謝いたします。