第22回 全日本選抜剣道八段優勝大会

行事概要
開催日
令和6年4月21日(日)
会場
名古屋市中村スポーツセンター
結果

全日本剣道連盟主催「第22回 全日本選抜剣道八段優勝大会」が2024年4月21日(日)、名古屋市の中村スポーツセンターで開催され、で本県からは堀江範雄選手(教士八段、坂井地区)が出場しました。
1回戦で和歌山県の宮戸伸之選手と対戦、延長で面を取られ残念ながら敗退しました。優勝は北海道の栄花直輝選手で、2連覇を達成しました。

※詳細は全日本剣道連盟のホームページをご覧ください。

第22回全日本選抜剣道八段優勝大会に出場して

教士八段 堀江 範雄

今回も名誉ある大会に出場の機会を頂き大変感謝いたしております。2月に大会出場決定通知が届き、それからは自身稽古内容も基本重視から少し試合を意識した実践的な稽古に変えました。また、メンタルの部分についてはこれ以上ないくらい色んな不安と沢山の緊張感をわざと毎日持ち続けるようにしました。そして、大会直前には開き直ることを時間の経過とともに作り、その不安等を全て解消するようにしました。
しかし、大会1か月前、予防していたにも関わらず新型コロナに感染してしまい、約10日間自宅で寝てばかりの生活で、治療は何もせずに安静にしているだけの悶々とした日々を送っていました。
その後稽古を再開しましたが、今までの動きが全くできず、脚、腰が怠く、竹刀も思うようには振れなくて直ぐ息が上がり、更に右膝に水が溜まり腫れあがりました。「やっぱり年齢のせいかな?」元に戻ることはほど遠いと感じながら、やる気は失せていきました。それでも大会はやってきます。どうしたものかと悩んでいました。
その様な中で久しぶりに武道学園の指導に顔を出しました。道場に入ると皆が明るく一生懸命素振り等をやっている姿が眩しく見ました。そこで感じたことは、「ここは何も変わっていない。勝手に変わっていたのは自分だけだ。これではいけない、俺もやらんと!」と学園の皆さんの姿から勇気をもらい、「よし、やるか!」と自分に火が点きました。「私に与えたられた使命は?コロナになったことはもう仕方がない。コロナになったのも大会直前じゃなくて良かったのではないの?まだ時間はある!」とポジティブに考え、そこからまた朝稽古等を再開し、地道に稽古を始め大会を迎えました。
大会は、名古屋市の中村スポーツセンターで行われ、久しぶりに有観客でアリーナ席も設置され、観客と選手と近く迫力のある試合が見学できるようにしてありました。今回、そのアリーナ席中央に昨年同様学園の皆さんの姿に大変なプレッシャーと感謝、そして励みになりました。
開会式では網代会長の「剣道界はコロナに対する術を学んだ、そのことを踏まえてしっかりやってほしい」との挨拶があり大会の幕が上がりました。
1回戦8試合目の私の試合が始まり、相手は和歌山県の宮戸伸之先生(元警察官)でした。宮戸先生とは同級生で、若かりし警察特練時代から切磋琢磨しながら苦楽を共にした戦友です。しかし剣道から離れると、プライベートでは親しくしており、対戦相手が決まった時も「お互いしっかり構えて恥ずかしくない試合をしよう」と話してました。
試合が始まると話していた「しっかり構えてやろう」なんかどこかに行ってしまい、お互いが昔の特練時代に戻り、「この野郎!」と技の応酬で試合が始まりました。宮戸先生は長身で、私の竹刀の剣先は家の2階の窓に向けているくらいで、面なんかは到底届きそうにもありません。でも何とか届かそうと間合いを詰めるのですが、引かれてしまうと空振りばかり。そこで今度は手元が浮いたところにコテを打っても有効打効果なし。それでも何とかしなければと最後に左胴(逆胴)を打ちましたが、これまた決まらず、延長戦に入っても「これは何で勝負が着くのか?」と思いってましたが、最後に相手のメンに合わせてしまいました。技を出す前に「しまった!まずい、やられる」と思ったところ案の定メンを痛打されました。絶対に合わせたらやられると思っていましたが、あの時だけ合せてしまい、簡単にメンを打ったことが勝負の分かれ道だったと思います。
試合後、宮戸先生と「最後だけお互いが合ったところだったな。早く出した方がメンに当たっただけやな」と話し、試合には負けて本当に悔しかったですが、久しぶりに燃えた試合でした。
試合前に「今回自分は絶対に引かない。引くのではなく前のみ」を心掛けましたが、試合に勝つにはそれだけでは不十分で、連覇された栄花直輝先生の常に「相手の剣を殺す。出ても引いても相手に先を取らせない。自分が中心を取って戦う」ことの大切さを勉強させて頂きました。今後は少しでも出来るよう日々精進したいと思います。
最後に、遠路応援に来ていただいた方もおられたにもかかわらず、試合に負けてしまい大変申し訳なく思っておりますが、皆さんに来ていただき大変感謝しております。ありがとうございました。また来年選考していただけるのであれば、しっかり準備して大会に臨みたいと思います。今後ともよろしくお願い致します。
この前YouTubeを見てた人からは、「先生が技を出す度に拍手が鳴ってましたね。良く見ると画面中央アリーナ席に武道学園で見た人がずーっと映っており大変楽しかったです。試合も良かったですが、知っている人が映っていたので楽しかったのと凄い」と言われ、別に私が凄いのではありませんが、なぜか自身大変嬉しく思いました。また、余談ですが試合後全く知らない人から、「今年もコテが炸裂してましたね!」と声をかけられ、「見ている人はいるものだ、アホ顔してたらあかんな」と思った次第です。以上が今回の感想です。また皆さん一緒に頑張ってやりましょう!武道学園に来てください。